就職活動を行う高校生の皆さんへ。高校生のための業界研究ガイド⑤情報・通信業

情報・通信業は、いわゆるIT業界といわれる、インターネットサイトの運営、システム開発・ソフトウェア開発、アプリ開発、ゲーム開発などを行う企業を指し、IT業界の中でも開発する分野に応じて、WEBサービス(SaaSなどを含む)、SIer、パッケージやプラットフォーム、ハードウェアなどに分類されます。

高校生の皆さんが卒業後に情報・通信業界への就職を希望する際の、仕事内容、働くやりがいや注意点などを確認していきましょう。

主な仕事内容

インターネットサイト運営に関わる仕事は多岐にわたり、ウェブデザイナーやフロントサイドエンジニアはウェブサイトのデザインや構築を行います。またコンテンツ作成者は、ウェブサイト上の記事や情報を作成します。
システム・ソフトウェア開発においては、システムエンジニア、プログラマー、プロジェクトマネージャーなどの職種があります。
システムエンジニア(SE): 顧客の要望を受けてシステムを設計し、プログラマーへ作業を指示します。
プログラマー: システムエンジニアからの指示を受けて、実際にコードを書きソフトウェアを作ります。
プロジェクトマネージャー(PM): 複数のSEやプログラマーをまとめて、プロジェクトを全体として管理します。

働く魅力ややりがい

学歴や年齢などに関係なく、仕事の能力で評価されることが多く技術やコミュニケーション能力、マネジメント能力を高める勉強をする努力が実を結びやすい業界といえます。

ウェブサイトのデザインやコンテンツ作成は、自分のアイデアや感性を生かせるクリエイティブな仕事です。またインターネットは広範なユーザーにリーチできるため、自分の作ったコンテンツが世界中の大きな影響力を持つ可能性があります。

システム・ソフトウェア開発は技術スキルを高める絶好のフィールドです。新しいプログラミング言語やツール、アーキテクチャを学ぶ機会があります。自分が考えたアイデアや設計が具体的な製品やシステムとして形になり動くことで、ものづくりの喜びを感じることができます。

ウェブサイトの制作・運営やソフトウェアやアプリの開発にあたっては、役割ごとに多くの協力企業などと協業で仕事を進めることが多く、組織に所属しないフリーランスが多く活躍していることも特徴です。
スキルを磨き経験と実績を積むことで、より規模の大きな企業や昇進などのステップアップ、またフリーランスや独立したエンジニアとして活躍する道が開けます。

働く上での注意点やリスク

ウェブやソフトウェアの技術は日進月歩で進化しているため、常に最新の知識を学ぶ必要があります。また技術力だけではなく、一緒に働く人やユーザーやクライアントに寄り添うコミュニケーション能力が大切な要素です。

規模の大きなウェブサイトになるほど、ユーザーやクライアントからのフィードバックやクレーム対応も重要な業務の一つになります。

またプロジェクトは厳密なスケジュールが組まれていることが多く、納期を守るためのプレッシャーもあります。

主な企業

ヤフー、Google、Amazon、NTTデータ、富士通、IBMなどがインターネット運営、システム・ソフトウェア開発業界の主要な企業と言えます。



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