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テニス!? いや、軟庭です!

皆さん、軟式テニスという競技をご存じだろうか。

そういえば、今は、ソフトテニスと言う方が正しいみたいだが…。

自分がはるか昔、学生の頃、

「何のスポーツやってるの?」

「テニス」

「テニス!?うわー、いいねぇ!」

「いや、軟庭の・・・」

「そうなんや。。。」

このような反応されるのが嫌で、特に大学生に入りたての頃は、なるべく聞かれるまでは、自分が何のスポーツをしているか言わないでいた。

そう、今振り返ると、「テニス」コンプレックスを抱いていたのだと思う。

しかし、そのコンプレックスが強みにガラッと変わった瞬間があった

そのことについて述べたいと思う。



あれは、大学1回生の秋ごろ。

当時、所属していた大学の軟式テニス同好会で秋の団体のリーグ戦があった。

同好会といえども、高校時代に国体や全国大会に出場したメンバーもおり、体育会にも引けを取らないメンバーもちらほらいた。

自分自身も、その当時は、テニスにのめり込んでいたこともあり、自分でいうのもなんだが割と強かった。

しかし、高校時代までとは異なり、同好会活動に強制力はなく、参加できるときにすればよいというスタイルだったので、そこまで、同好会活動にのめり込むということはなかった。

でも、まぁそれまでの残りカスみたいな財産があり、何とか団体メンバーを同好会内で勝ち取り、初めて対外戦に出場することになった。


ここで、驚いたことがあった。

それは、応援の声量だ。

確かに、高校までも応援はあった。テニスコートの後ろで、

「ラッキー!一本リード!!」

など、個々で応援をしていた。

そして、強豪校になればなるほど、その応援が盛大になっていったのを記憶している。

自分自身、高校時代に近畿大会まで行ったので、そのレベルの学校だと、どの高校もそれなりに一致団結して応援していた。

しかし、、、である。


「いぃぃぃぃぃぃぃぃぃっぽんリーーーーーーーーーーーーーーーード!」


聞いたことない熱量。

相手味方問わず、コートの中に声が響き渡った。地鳴りがした。

コートの前後で、地鳴りである。

しかも、プレーごとに。

足がすくんだ。久々の感覚だ。

思い返せば、中学1年生の最初の対外試合。

サーブが相手コートに入るか、相手コートがとても遠く感じたっけ。はたまた、自分がレシーブの時は、相手コートがとても小さく感じたっけ。

こんな思いが走馬灯のごとく蘇った。

やばい、やばいやばいやばいやばい・・・。

そんな思いに駆られていた、まさにそのとき。




ふと顔を見上げた。

すると、コートの外で必死になって応援してくれている、仲間がいた。

みんな、必死だった。喉をカラカラにして絶叫していた。


そのときに感じた。


仲間がいる。自分には応援してくれる仲間が。

その瞬間、何とも言えない力が自分の内から湧いてくるのを感じた。

足のすくみは止まった。


「ぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇったい先攻~~~~~~~~~~~~~!!」


魂からの叫び。

その後どうなったか今となってはあまり覚えていない。

正直、勝ったのか負けたのか、それすらもはっきりと覚えていない。

でも、これだけははっきりと覚えている。

コートの中と外との一体感。コートの中のプレイヤーと外の応援とがまとまって相手に立ち向かっていくという感覚。

これは、紳士スポーツであるテニスでは多分、一生経験することができないものだと思う。

そう、これは、テニス!?いや、軟庭です!!

軟庭だからこそ経験できたもの。

コートの中だけがプレーしているのではない。

応援の重要性、そして、コートの中と外との一体感

こんなことを気づかせてくれたソフトテニスは、いや、軟庭は、私にとって生涯お付き合いさせていただくスポーツなのである。


p.s.スタエフでも軟庭のことを語りました。
よければどうぞ
🤗

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本当にありがとうございます
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