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龍のいた景色〜見沼〜

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私の育った見沼。何気なく散歩しながら眺めていた代用水と桜並木。そこは古くは東京湾と繋がり、人と自然との関わりが今に伝承される場所でした。語られる龍と人との伝説の、クライマックスは…
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#開かずの門

「裏門・微睡み」(Back gate・Sleep)/個展「かくれざと」出品作#9

「裏門・微睡み」(Back gate・Sleep)/個展「かくれざと」出品作#9

 裏門は、日光御成道へと続く想像から描きました。表門で龍から逃げてきた猫が、再び眠ります。いつの間にかそれは眠り猫の彫刻へ・・・。微睡みの中みる夢は、自由に時空を駆け巡っていることでしょう。

 フレームは「表門・龍猫」(Front gate・Dragon&Cat) とお揃い。こちらは正方形です。

 本作は個人蔵となりました。ありがとうございます。

「科戸(しなと)」(wind occur) /個展「かくれざと」出品作#6

「科戸(しなと)」(wind occur) /個展「かくれざと」出品作#6

 科戸(しなと)は、風の起こるところ。罪を吹き払う風。元を辿れば神道に登場する言葉ですが、画面下に描いた開かずの門は国昌寺のもの。
 明治政府の神仏分離政策以前は、神と仏は当たり前のように混ざり合っていました(神仏習合)。例えば日本の七福神を代表する柔和な大黒天が、インドでは破壊の神だったのは有名な話です。
 このように外から入ってきたものを、自らの内のものとどう折り合いをつけるかは、人間の常に変

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