2022/07/18(月)
大葉の植え替えをした。これで彼らも気持ちよく育ってくれるだろう。鉢が足りなかったので、しばらくはバジルと生活を共にしてもらっていたのだが、さすがにかわいそうだったし、何よりもバジルがぐんぐん伸びる中、どことなく大葉に元気が無くなって来てもいたのだ。
「今まで、ごめん。」
僕は大場、と名付けた大葉に声をかけた。ちなみにバジルは、バージルだ。
彼らは彼女が職場の先輩から分けてもらった。ホームセンターの入り口にあるような黒いプランターに土と一緒に入っていた。その時、彼らはまだ本当に小さく、葉はメガネのパッドくらいしかなかった。
「どうして僕はこうやって大きくなれないんだろうなぁ。」
ミンミンと蝉が鳴いて、トラックやバイクがブルルンと通り過ぎた。
土をハラハラと鉢に入れ、大場(大葉)の周りをスプーンで掘る。
「根だってこんなに張っていたのか。」
思ったよりもバージルと絡み合っていたようで、プチプチと引きちぎらないと取り出すことができなかった。
「これからは別々の家だ。でも、隣同士だ。」
互いに成長していた。僕は彼らを撫で、水をあげた。
「僕はなぁ。」
連休最終日をそれらしく過ごした。
暗くなったベランダで、湿った風に彼らが揺れている。
明日だ、明日。
明日から、僕は僕で根を張り、水を吸収していこう。
彼女がおにぎりを握ってくれた。
僕は今からそれが楽しみだ。
・・・
今日も夜が来ました。
Good night.
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