domingo, 23 de julio de 2023
「It's nothing, it's nothing」
と、しきりに呟いていた彼は、医学部の学生で、休学して旅に出ているんだと話していた。ヨーロッパの東の、小さな国の古い街を彼はとても気に入っていたらしいけど、ちょっと空気を入れ替えないと息が詰まりそうだったらしい。
「で、旅の後でそこに戻っても大丈夫なのか?また詰まるだろう、息」
と、僕が聞くと、
「うん、でもそしたらまたどこかに行けばいいよ。It's nothing, it's nothing」
と、ウィンクをした。