2022/07/27(水)
表計算ソフトを睨み、そこにまるで本質が隠れてでもいるかのように僕はため息をついた。
しかし、そんなところに本質はない。あるとすれば、それは、今まで過ごした日々の中だろう。
「それでは仕事になりませんので。」
と、心の中のサラリーマンがメガネをクイッと押し上げながら言う。何にも興味がなさそうな顔で。
僕は結局サラリーマンではないし、なったこともないので、またなれる素質もきっとないので、んー、少なからずコンプレックスでもある。
が、それは仕方がない。今、僕は人生を歩んでいるんだ。これでいいじゃないか。
コーヒーを淹れようとお湯を沸かした。が、それも冷めてしまうくらいに時間が経っていく。
せめてもの救いは、部屋に取り入れた洗濯物から香る柔軟剤だ。
「今回は、違う香りです。」
と選んだ、しかしなんの香りかは分からない香り。
本質があるとすれば、きっと、これだ。
ちょっとパソコンを閉じて、お湯を沸かし直す。
これだ、これだ。
と、また呟く。
・・・
今日も夜が来ました。
Good night.
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