2022/07/21(木)

「いやー、ブロッコリーとかは茹でて冷蔵庫に入れてあるんですよ。」

「でも、そうやって一人で食べてくれるなんてありがたいですね。」

「育て方が間違ったのか、何もしなくていいと思っているんです。」

「どこまでも深く縦穴を掘って、そこで焚き火をして家財を燃やすんですよ。」

世の中には色々な家庭事情があり、そしてそのどれもが間違っていない。

最後のは家庭事情なんかではなく、どこかで読んだ本にそんなことが書いてあったのを、思い出したから付け足してみた。

気紛れに雨粒が落ちてきては、また曇り空まで吸い戻されるようにして止み、そしてまた降った。

湿った木に火はつかないし、かといって廃材だと乾き過ぎていて瞬時に燃え尽きるため暖に及ばないらしく、そう話していた友人は中学を出てから大工になった。

空には一番のどっちつかずの雲が広がっていた。家財は燃えるかもしれないし、燃えないかもしれない。

夏が来る前に答えを出そうと思っていたのに、未だその段階に来られていない。

あっちを決めるためには、こっちを待たなければならず、またその逆も然りで、それらは同時に僕を左右へ引き裂くように引っ張る。

雲のようにどっちつかずだ。燃えるか燃えないか。

縦穴に誰か放り投げてくれれば。

いや、僕が自ら飛び込んでみないと、分からないのだろう。

とかなんとか言っているうちに、1日短い1週間は明日で終わる。

よしとしよう。

・・・

今日も夜が来ました。

Good night.

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