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エンジェル投資家、VC、CVCから出資を受けるということ② ー投資家へのアプローチー

今回は前回に引き続き、エンジェル投資家、VC、CVCから出資を受けうということにフォーカスし、その出資を受ける方法論について、今回もまたT&Aフィナンシャルマネジメント代表の齋藤が取材のご協力をさせていただいた創業手帳さんの記事をもとに解説してゆきたいと思います。

≪T&Aフィナンシャルマネジメント≫
T&Aフィナンシャルマネジメントはベンチャー企業に特化した経営財務支援、クライアント目線に立った中小規模M&Aのご支援をしております。
また、上場企業をはじめとする大企業~中堅企業の経営企画をはじめとする経営管理部門のサポートなど、幅広なご支援をご提供しております。

外部資金調達とは?

前回もご説明しましたが、事業運営にあたり外部から資金を調達する方法は主に2種類存在します。

1つは銀行等からの金融機関からの借り入れで、負債(他人資本)といい、原則、約定通りのスケジュールで金利を付して返済する必要があります。

一方で、もう1つの資金方法の手段として、株式で資金調達する方法があり、これを自己資本による調達といいます。

自己資本はその名の通り自分の資本となることから、返済の必要性はありません。

しかし、自己資本の出し手である「投資家」は、企業に返済されない資金を拠出するのと引き換えに、将来的なIPO(株式上場)や、M&Aによる売却により、出資した資金は数倍~数十倍になって換金できることを目的としている、極めてハイリスクハイリターンな人々です。

ゆえに、金融機関は返済が滞らない限りウルサイことは言ってきませんが、株式資本の出し手である投資家は、企業の「オーナー」の1人として業績改善に対するプレッシャーや、時として経営者の変更等を迫ってくる等の強硬手段を講じてくることもあります。

株式資本の出し手は主に、VC(ベンチャーキャピタル)、CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)、エンジェル投資家の3形態があるかと思います。

各々の主体に係る特徴などは、前回記事で詳しく説明していますので、そちらをご覧ください。

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株式資本の提供を受ける方法

では、株式資本を資金調達する方法について考えてみましょう。

基本的なステップは以下の通りです。

①ビジネスモデルのブラッシュアップ、②事業計画等の策定、③投資家へのアプローチ、です。

株主資本により資金調達を受けるための最低限の条件は「ビジネスモデルが秀逸であること」です。
秀逸なビジネスモデルはそれを見た人々の共感を得ますし、それが将来どのように成長できるかといったことを容易に想定させることができます。

人々から共感を得ることのできるビジネスモデルをしっかりとブラッシュアップし、第三者に熱意をもって伝えられるよう準備することがファーストステップです。

次にブラッシュアップされたビジネスモデルを第三者に説明するための事業計画を策定する段階です。

「事業計画書」はその後の投資家への説明のために複数回活用することになりますので、客観的でわかりやすい説明資料を作成してください。
具体的に織り込むべき内容については創業手帳の記事に書かれていますので、そちらをご覧ください。

また、事業計画を策定する際に肝要なのが、資本政策の立案です。

資本政策とは、創業時からIPOに向けての各資金調達フェーズにおいて、企業価値をいくらまで伸長させ、どれくらいの持分をいくらで外部に放出するか?を示したものです。

事業成長のためには多額の資金を調達することが肝心ですが、一方で、企業価値が低い段階で安く株式を放出すると、将来的に創業メンバーで株式の過半を保有できていないなど、不安定な環境にさらされる可能性もありますし、そもそも将来的に追加の資金が必要になった時の足かせになってしまうことも考えられます。

資本政策は後戻りできませんので、しっかりと計画性のある運用をするようにしてください。

最後に策定された事業計画をもって投資家にアプローチすることになりますが、方法としては①投資家への直接コンタクト、②知人による紹介、③ピッチイベント等への参加が挙げられます。

ぜひこの投資家に出資してもらいたい!という投資家がいるのであれば、FacebookメッセンジャーやファンドHPのお問合せ窓口から直接問い合わせてアプローチする方法もあります。

ただ、多忙を極める投資家も多いので、なんの返信もない、というさみしい結果になることも容易に想定されます。

一方で、知人による紹介は、面談できる可能性が高まることと、知人というフィルターがかかっているので、面談当初からフレンドリーなミーティングができることが多く、出資に結び付く可能性も高いと思います。

そして最後の方法はピッチイベント等に参加する方法です。

最近はコロナの影響でピッチイベント(オフライン)は減少傾向にありますが、イベントに登壇し、短時間のビジネスピッチを行い、投資家とのコネクションを構築することも検討してみてはいかがでしょうか?

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まとめ

いかがでしょうか?

世の中のためになるビジネスアイディアを考案し、熱意をもって事業に取り組む意欲があっても、それを支える資金がなくては、思いは実現しません。

また、起業家は資金回りのことを積極的に考えることも必要ですが、一方で資金回りのことばかり考えていては、本業の躍進を実現することができません。

資金調達、事業化、事業成長を超速で達成するためにも、回り道をせず、落ち着いて事業成長を模索できる環境を早期に構築してください。

T&AフィナンシャルマネジメントのCFOサービス

T&Aフィナンシャルマネジメントでは、起業まもないベンチャー企業の事業計画策定支援や、資本政策の策定支援等、ベンチャー企業の成長に資するファイナンス面のご支援をCFOサービスとしてご提供しております。
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