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第7回_活動記録(コンセプトメイキング)_2023.10.15

10/15の活動は、後半の活動に入るため、西都市について改めて知る、企画のコンセプトを考えました。
【前半】
前回の活動で考えたカバーストーリーをもとに、SAITOBASEがどんな活動をするかを抽出し、西都のまちのことを改めて見つめる。
【後半】
コンセプトメイキングのフレームワークを使って、SAITOBASEの後半の活動を企画する。

10/15の活動アジェンダ

1. 企画の準備

カバーストーリーから読み解く、SAITOBASEの活動方針の抽出

9/30のロゴ制作ワークショップでは、ロゴのイメージが沸くよう、SAITOBASEを擬人化してイメージしたり、SAITOBASEや西都の未来を想像して、記事の見出しを作成するカバーストーリー作成のワークショップを行いました。
※詳しくは第5回のレポートで!
この、前回のカバーストーリーを読み解いて、「これってつまり、こういう方向性だよね」をキーワードで抽出しました。
皆さんが抽出してくれたキーワードをカテゴリーに分けたマトリックスです。

カバーストーリーから読み解く方向性

活動の方向性
①西都市内外の人が集える場所を作る
②”リメイク”を軸に個人の好きが実現できる街としてのブランディング
③古代・レトロを活かして西都が注目される話題性を作る
④SAITOBASEだけでなく、市民も巻き込み型のまちづくりをする

活動のコンセプトを作ったり、企画を作る時には、「この方向性に沿っているか?」が判断基準になります。

西都市中心市街地の変遷を知る

SAITOBASEでまちづくりを行う範囲は、基本的に西都市中心市街地です。
中心市街地にある商店街の歴史の成り立ちを少し紹介します。

商店街の歴史

【大正時代】
国鉄妻線妻駅が建てられたことで、妻地区(今の中心市街地周辺)が駅の集積所として栄え、児湯地域の商業の中心として発達していきました。

【昭和】
大正時代からの流れを汲み、平助通り(緑)や西旭通り・小野崎通り(水色)が発展。特に平助通りが栄えていましたが、3度の大火事に見舞われ、通りが疲弊したことや、現在のショッピングセンターPAOが建設されたことで、平助通りや西旭通りが衰退したという歴史の変遷があります。

西都市中心市街地の街歩き

以下の3つの視点を持って、西都市中心市街地の街歩きを行いました。
①SAITOBASEのビジョンと重なるアプローチできる場所やモノ・コト
②街にはどんな場所がないか
③歩きながら、とても良い、好きと感じたポイント

街歩きをしながら、西都市在住のメンバーから、お店や通りの昔の思い出を聞いて愛着を感じたり、西都市のお店や建物の不思議、面白い、何かいい、を探しました。
皆さんが街歩きで気付いたことを、
それぞれ3つの視点を、いくつかカテゴリー分けしてまとめました。

西都市街歩きの観察

2. コンセプトメイキングについて

企画にあたって、「コンセプトとは?」を改めて学んでみましょう。
後半は、「コンセプトの教科書 あたらしい価値のつくりかた」を参考に進めています。しっかり学びたい人は、ぜひ本を読んでみてください^^

コンセプトとは、
1. 顧客の判断基準になる
2. 事業やサービスに一貫性を与える
3. 対価の理由になる
価値の設計図」です。

コンセプトの教科書 あたらしい価値のつくりかたー細田高広

なので、コンセプトを作る(=コンセプトメイキング)とは、
事業を構成する1つ1つバラバラのサービスやコンテンツ=WHATの全体を貫き、新しい意味=WHYを創造する「価値の設計図作り」だと考えてください。

コンセプトは、ちゃんと機能しなければ意味がありません。機能するコンセプトの条件は、

1.「顧客目線」で書けているか?…誰でも想像できる言葉になっている?
2.「ならでは」の発送はあるか?…誰でも言える言葉になってない?
3.「スケール」は見込めるか?…持続させられる規模の成長が望めそう?
4.「シンプル」な言葉か?…簡単に理解し、覚えられ、流通する?

コンセプトの教科書 あたらしい価値のつくりかたー細田高広

コンセプトを考える際に参考にしながら、ここから企画作りに入っていきます。

3. 企画作り

コンセプトピラミッド作り

このコンセプトピラミッドのワークシートを使って、企画を考えていきます。まずはインサイトとして、街歩きをして感じた街に足りないものや、自分の困りごとを考えるところからスタートしていきます。
※このインサイトは、当たり前のことではなく、まだ言葉にできていない、意識できていない「言われてみればそうかも!」を探ります。
しかし、今ある事業者やサービス(=競合)では、その困りごとが解決できていない内容が入ります。
そこから、競合では解決できていないので、私たちが「こんな手を差し伸べて解決するよ」という内容が、何をするか(=WHAT)の部分になります。

コンセプトピラミッド

競合の深堀

競合は、同じ事業をしている人だけとは限りません。
同じカテゴリーの競合、同じ役割をこなす競合、時間を奪い合う競合、と3つのレイヤーがあると考えられます。

競合の深掘り

例えば、「本を買ってもらうこと」を考えた場合
カテゴリー:他者の本屋さん
ジョブ:Kindleなどの電子書籍店舗
タイム:Youtube、テレビ、SNSなど
時間を取り合う競合まで考えると、かなり範囲が広がります。
範囲が広がるからこそ、こちらに時間を使ってもらえるようなWHATとコンセプトが必要になります。

後半の活動で実施する企画

皆さんから出たアイデアのインサイト ▶ コンセプトを共有しました。
空き家を改修して「市内外の人が集える場所」や、「ゆったりできるカフェ」、「リメイクなどの好きなことを実現できる、体験できる場所」など、ハード面の拠点整備のアイデアが多く出たのですが、今すぐに整備できる空き家の確保難しいため、下半期で実現可能性が高いアイデアを優先して進められればと考えています。
複数の結果の中から、多数決や企画の掛け合わせで2つの案に絞りました。
①西都のB級グルメ選手権
②子どもの遊び・体験イベント
→ここで作ったものは拠点の一部にすることで、市民も一緒に作っている感覚を持ってもらう。(ものづくり×リメイク)

皆さんからのアイデア
西都に行ったらこれを食べて!という食があまりない
 ▶「西都に来たらコレ!西都B級グルメ爆誕!」

夜ゆっくりできるお店がない(カフェ・ノンアル)
 ▶「自分で動かして自分もくつろぐカフェ」

子どもたちが新しいことに挑戦できる場所、思い切り体を使って遊べる施設がない
 ▶「年中遊べるまち」

高齢者のスマホ操作が足りていない
 ▶「日本一最先端な高齢者」

仕事帰り、育児後、学校後の疲れをいやす場所が少ない。
建物をふるいまま放棄する人が多く、活用できておらず景観を悪くしている
 ▶「明日への幸せを届ける一杯です」

西都で体験できるモノ・コトが少ない。
若い人が時間を潰すことのできる場所がない。お土産があまりない。
 ▶「自分の好きをリメイクで実現できるまち」

西都と言えば、西都原だけでなく、増やす。
西都原に行った後の予定が特になく、市外の人は直帰する。
西都原の花を見たら満足して、同じシーズンに次も西都に行く理由がない
 ▶「西都観光大使量産計画」

規格外の野菜を販売するところがない。もったいないから無料でも食べてもらいたい。
 ▶「目指せ西都のわらしべ長者」

これからの進め方

皆さん、長時間の難しいワーク、お疲れ様でした、、!
(休憩少なすぎたなぁ、時間オーバーしちゃったな、と反省しています、、、)
次回の活動は、11/11(土)10:00~16:00の開催です。
2つの案に対して、改めてSAITOBASEの活動方針と重ね合わせてコンセプトを詰める、具体的な内容を詰めていくフェーズに入っていきます。
コンセプトや内容を深められるよう、まだ考えないといけない部分など、KOKOKARAでもイメージを詰めておきますね!


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