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2. 少し遅い2020年の振り返り

noteを活用しようかな、と思って前回自己紹介記事を手始めに書いたのですが、はや3ヶ月…。

もう2021年が始まって3週間が経過していますが、
改めて2020年を振り返る記事を書こうと思います。
※主に仕事、会社のハナシです。

1月〜3月

この頃は一言で表すと"勢いのある時期"でした。
特に3月は非常に多くのお客様にmamaroを導入いただき、月間で過去最大の設置台数を計測しました。いわゆる"ギネス"です。
(余談ですがTrimではギネスという単語を全然使わないのですが、営業が強い会社で頻出するイメージがあります。どこの会社が起源なのだろう)

製品・サービスの特性上、受注→納品までの月を跨ぐリードタイムが発生するので、1-2月に受注したものが3月に納品になった、という形です。
ただ1-2月も設置台数が少ない訳ではなかったので、この時は全社的に忙しい日々を過ごしていた記憶があります。年始から10週連続くらいで受注報告が流れていました。

売上は全てを癒す」という言葉があるように、
なんだかんだで事業を行っていく上で売上だったりキャッシュは非常に重要なんだな、と今になって思います。
後述しますが、4月〜6月は180°違う景色を見たので、尚更そう感じます。

2019年までは攻めに転じられていなかったというか、
オーガニック検索でHPに流入→資料請求をいただいたお客様に提案、という部分でほぼ100%を占めていたのですが、2019年末〜この1-3月に掛けては徐々にPushのマーケティング戦略も取っていました。

と言っても当時は今以上に自由に使える予算が無かったので
関東圏内の商業施設に一斉DMを送付したり、全国の道の駅に一斉DMを送付したり、Salesforceから学び手紙営業をしたり………と郵送作戦が主でした。
デジタルマーケに知見が少なかったというのもありますが、対峙している市場がオフライン施策の方が効果があるのでは?という仮説もありました。
結果的にそこから受注に繋がる案件も複数あったので施策としては一定の感触を得ました。

スタートアップの命題はPMF、というのは誰もが知るところと思いますが、
その少し前段階でも兆しが見えたら全集中、フィジビリで動く、というのは本当に重要。
止まったら死ぬという観点でスタートアップはマグロと同じですね。

4月〜6月

年始少し経った頃から、みなとみらいは馬車道にオフィスを構える弊社のすぐ先で某客船の停泊が取り沙汰されていたのですが、ついに4月に緊急事態宣言が発令されました。

全社員リモートワークの体制に移ってみたものの苦戦の連続。
前職が平常時からフルリモートだった自分でも業務、マネジメントなど様々な部分で苦戦しましたが、中でも開発チームは本当に大変そうでした。

"モノづくり"が仕事なので、自宅に部品・部材を送り、検証作業をする…。
出社率引き下げを国が謳っても、厳しい職種は厳しいな、という様を身近なケースで感じました。

ビジネスサイドも勢いのある年始から一転。
商業施設や自治体の管理施設などが軒並み運営停止した為、商談先も納品先もなくなるという事態に。
当然ながら製品を納品して売上が立つ、という仕組みなのでこの期間は…………。

また、いわゆる製造業という側面もある事業なので、製造の発注〜弊社倉庫への入庫という所にも一定のリードタイムが発生します。ざっと2,3ヶ月くらいですかね。
なので4-6月に自社に入庫するモノは、1-3月頃に発注を掛けている訳です。
その頃は上述の通り勢いのある時期だったので、製造台数もアクセルを踏み………。

売上は立たないのに莫大な出費、という最低な采配をしてしまいました。
Twitterで「発注の桁を間違えてしまったので〇〇を買って下さい!」という投稿がバズったりしますが、こういうのを見てももう笑えないかもしれません。

世界情勢も経営を悪化させるファクターだ、という点に気づけたのは良かった。もっと言うならば、今この記事を書いている時点で会社が残っていて良かった。そんな事を思うくらい、この時期はヒリヒリしていました。

そんな中でも資金調達がまとまったり、
家にいる時間が長いので子供と接する時間が増えたり、
朝ゆっくり寝られたり、
期首を迎えたお客様から受注自体はいただけたりと、
良いニュースはしっかりとありました

7月〜9月

ようやく緊急事態宣言が空け、徐々に徐々に市場も生活も波が戻ってくるのかな、と思っていたのですが先行き不安からか停滞時期は続きましたね。
景況感という点ではしっかりその影響を受けて、なかなか勢いを出せない時期が続きました。

一方で春先から納品をずっと待ってくださっていたお客様がいたり、
mamaroを使ってくださるママやパパが増えたり、
本当にゆっくりと、苦しいながらも兆しが感じられる時期でした。

ここで唐突な個人的な話ですが、ちょうど6月の終わりにCOOという役職を拝命しまして。
夏頃は今までのビジネスチームだけでなく開発チームのマネジメントも並行して見ていました。……見ていたとは言っても専門スキルがまるでないので飛び交う単語の詳細までは理解できず、主には進行管理やファシリテーションくらいだったのですが…。

そんな中、夏が終わる頃にはCTOを始め、マーケやセールスにもスペシャリストが続々とJoinし、体制が加速度的に整ってきました
一度管掌が広がったことで個人的に学べた点も多くありましたし、
一方で企業運営の根幹たる"数字"にフォーカスできる作業に再注力できるようになったので、会社全体のアクセルも徐々に上げることができました

資金調達した企業が採用やマーケに力を入れる、という定説はありますが、調達直後の景況感が非常に悪いという点で一般的な調達直後の企業よりはかなり支出を抑えていたと思います(上記の採用もリファラル、イベント経由でした)
そういう意味ではこの時期にめちゃくちゃ営業を受けることが増えたのですが、当時あまりご期待に添えずでしたね。。

別観点で言えばそういった時期に出資をしてくださった事、平常時以上に難しい局面という事を鑑みると感謝してもしきれません。

最後にまったく仕事に関係ない話ですが、見事に在宅勤務期間に体が肥えまして、MAX時で体重70kg・体脂肪率20%になりました。
これはいかんと思って24h運営しているスポーツジムに入会をしたのが8月です。以降、適度に運動を続けています。

10月〜12月

どちらかと言うと今まで自分も含めて中途採用が中心の会社(※平均年齢30中盤)だったのですが、秋口から複数名のインターンを採用しました。

結果的に新卒内定者も決まり、会社の雰囲気も変わり、面白い取り組みになりました。自分の業務設計が甘くて既存メンバーにしわ寄せがいってしまったり一部反省もあるのですが…。

若い人が社内に増えると当然話題もその世代に寄るわけで、
あいみょんやNijiUを知らない自分はかなりの回数おじさん扱いをされました。
幸いにも年末年始の期間、紅白歌合戦等で彼女らを幾度となくお見かけしたので、今この時点では最低限の知識はあると自負しています。
※こういう事を言っている時点でおじさんだし、世間はもう違う流行に移っているんだろうけど…。

人に教える、って大変ですよね。
以前にいた会社ではリーダーやマネージャーの経験がない訳ではないのですが、しっかりと教育に向き合うのは2年ぶりぐらいでした。
しっかりとは語弊がありますね、自分の作業はやりつつ育成も、という状態だったので受け手からすると不十分だったと思います。

僕はいまでも営業の極意は「気合と根性」だと思っています。
再現性やデータ利活用という点を否定している訳ではなく、会社やプロダクトへのエンゲージメントの高さが気合と根性を生み、行動の源泉になるからだと考えているからです。

インターン・新卒メンバーにも似たような話をよくしていて、
例えば営業シーンであれば「小手先のスキルに頼るのではなく、良いと思っている製品の事をどう伝えるかだけを考え抜くんだ!」と。

こういうのって最終的に自分に跳ね返ってくるんですよね。
じゃあそういう自分は出来ている?を多く考えられる良い機会でした。

実は11月が期首なので6期を迎えたり、
新しく人事評価制度が導入されたり、
12月には取締役になったり、
目まぐるしくいろんな事がありました。
一番直近のシーズンなのに、一番記憶が薄いかもしれません。

2021年がやってきた

つい先ほど「可能性を自分の不勉強のせいでつぶすな」という心に刺さるフレーズを見かけました。

若手メンバーであれば"自分自身の未来は勉強で拓けるよ"というニュアンスに取れるかもしれませんし、
僕には"自分が不勉強であるがゆえに事業の可能性がつぶれる事もある"という警告のようにも聞こえます。

御社の課題はなんですか?という営業シーンでよくある質問(※この質問は良くないですよね、という話はまた別の機会に)がありますが、
「それは私です」というケースも十分あるような気がしています。

だからこそ学びを止めてはならないし、
全てに熱中し、例年以上に全力投球できるような年にしていきたい。

2022年を迎えた時にこの投稿を再度読み返した時に、
今年は成長したな、と思えることを願って。

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