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「文章が書けない」という人に

はじめに

 「文章を書くのは苦手」という人が一定数います。
 ただ、そんな人でも、普段 SNS やLINEなどのチャットツールなどを使って、家族や仕事でコミュニケーションに活用している方は多いんです。TwitterでもLINEでもやりとりされるのはテキストです。ただとても短い。
つまり「文章を書くのが苦手」という人は短い文章は書けても、ある程度まとまった分量の文章が書けないということなんです。

 だから「短い文章があげれば特に問題ない」と考えている人もいるはずです。ところが「文章が書けないから困っている」と感じている人も一定数いるのです。「まとまった文章が書けるようになれば」という人がいるのはなぜでしょう?文章を書く技術が、今必要とされているのはなぜでしょうか?

 そういう人のために「挨拶状」や「お礼状」の書き方など、用途に応じたノウハウを説明してくれる文章入門的なホームページを公開しているところも多々あります。また「文章の書き方講座」 といったカルチャースクールもあります。僕自身、そういったスクールの講師を勤めることもありますし、個人的にまとまったテキストの添削や構成のお手伝いをすることもあります。そういった場所で「なぜまとまった文章の書き方を学ぼうと思ったのか?」と聞くと、その理由が見えてきます。
 多くの方は何らかの目的を持っているのです。それは、インターネットと強く結びついています。

 「自分の持っている技術を誰かに伝えたい」
 「多くの人に向けて情報を発信したい」
 「商品を売リこみたい」
 「お客を集めたい」
 「自分の表現力や発想を披露したい」


など。これらの気持ち、欲望は、インターネット以前であれば「お金が必要」なことでした。本にして出版する、ポスターやチラシを作る。これにはお金が必要でした。それが今ではスマホやノートパソコンさえあればほとんど無料で誰もが自分の目的を多くの人に向けて届けることができるようになったのです。 30年前ならチラシやポスターといった印刷媒体がメインでした。それが、SNSが根付き、誰もが簡単にブログを開設できるようになり、ホームページも作れるようになりました。
 まず、SNSやブログでも写真やイラストといったビジュアルが大事な要素になります。もちろん、YouTuberが溢れている現状を見る限り、表現手段として動画という手段もわかりやすい一つのツールです(手間、コストはかかりますが)。
 そして、それでも伝えきれない場合、テキストが必要になります。
 ビジュアルでは伝えきれないことがあるからです。
動画を見るより、まとまった文章担っていた方が伝わりやすいメッセージというのはあるものです。また、具体的な名前、場所、日時、値段といった情報。そして人の気持ち。ビジュアルでは伝えにくいものを補完するのも文章です。
「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「どのように」「どうした」
5W1Hは、文章を書くにあたって大事な要素ですが、文章で表すことで、より明確に伝えられることでもあります。
 インターネットの動画コンテンツがもてはやされる今でさえ、文章を書きたい人が増えているのはそういった必要に駆られた結果なのだと思います。

 文章が書ければインターネットでの表現活動に限らず、何かと応用が利くのではないかと考えている人もいるでしょう。実際、僕は文章を仕事にしていますし、雇用主や仕事仲間とメールのやり取りをする際にも便利に使っています。趣味でブログも楽しんで書いています。文章が書けるようになるということは生活の中で可能性をひと枠広げてくれるものだと僕は思っているのです。

 ただし、文章を書くのに向いていない人というのもいます。文章を読むのが嫌いな人。そして学ぶことが嫌いな人 。それ以外の人なら必ず文章が書けるようになるはずです。文章を書く才能がないと思っている人心配は要りません。文章は技術なので才能は必要ないのです。特に文章を書く才能もなかった自分が、見よう見まねで書き始め、学ぶことで、台本を書いたりプロのライターとしてお仕事をさせていただいたりするようになった自分が保証します。基本を学べば必ずまとまった文章が書けるようになります。

目的は何でも構いません。文章を書く技術を身につけてぜひあなたの仕事や生活をひと枠、大きくしてみましょう。いろんな可能性が広がってくるはずです。

noteでは、これまでに僕が講師を務めた文章教室での講義内容をテキストにまとめていきます。文章教室に通ってみたいと思っている人、これから目的に沿った文章を書いてみたいと思っている人、ビジネスでまとまった文章を描かなくてはならなくなった人……それから、いつか文章を使ってお金を稼ごうと思っている人。「文章に口うるさい友人」の話を聞くつもりで、ぜひご一読ください。

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