【閲覧注意】実録 ボトラー体験ルポ【R-18表現あり】


始まりは10月30日の大渋滞だった

※この内容は、備忘録というより日記に近い内容となっております。
また、一部汚い表現(尿 等)がございますので、苦手な方は閲覧を控えることをお勧めいたします。

2023年10月30日(月)
この日は翌日の営業が集まる東京での会議のため、その準備に追われる日であったが、月末であるため数字の締め等雑多な事務作業に多くエネルギーをとられてしまう日であった。
こういった日であることは前々からわかっていたためか、体調は良好。冬に向かって例年鼻炎がひどくなる私だが、まったく鼻のコンディションもよく、仕事に向けて調子が整っていた。
このような忙しい日に余計な仕事を入れたくなかったが、14時から岡谷で
1件アポイントを控えていた。

31日の東京の会議に参加するためには、前日の移動が必須であった。
私は松本市で働いているが、東京の会議の前日には埼玉の実家に帰る必要がある。翌日9時からの会議に間に合うためには、松本から始発で行っても間に合わないため、前日泊が必須だからだ。
松本から埼玉へ行くためには2つのルートがある。
①中央道(諏訪山梨方面)→圏央道ルート
➁長野自動車道→関越道(群馬経由)→圏央道ルート

①のルートは距離的には近いが中央道の要所(笹子・小仏トンネル、談合坂SA)で渋滞が発生する確率が高い。
➁のルートは①に比べ若干長いがその差は約10分。渋滞は長野・群馬県内ではあまり発生せず、関越道の花園ICが唯一の渋滞スポットとなる。

結果的には➁のルートを進むべきと思ったが、14時からの岡谷での仕事があった。岡谷は①ルートの途中にあるICだ。そのため松本で会議準備後、中央道岡谷→①中央道ルートが確定していた。このことは悔やんでも悔やみきれないが致し方なかったと思う。

このような状況下で①中央道ルートが確定した。そしてこの時点ですでに悲劇は始まっていたのである。

分かっていた渋滞…しかし飛び込むしかなかった

14時のアポイントが終わり時間は15時…この時点で岡谷ICを通過すると、高速道路の渋滞情報には、「中央道上り 渋滞5㎞ 80分」の表示が見えた。ああ…おしまいだ…この時点で「今日実家につくのは遅くなる」と覚悟を決めた。

関東圏以外の方はわかりづらいと思うが、埼玉の実家に帰るには、中央道で東京の八王子JCT(ジャンクション)を経由して圏央道へ乗り換える必要がある。その八王子ジャンクションの前に立ちはだかるのが、笹子・小仏トンネル、談合坂SAである。渋滞の理由は定かではないが、笹子トンネル~小仏トンネル間は特に渋滞しやすい。

これが自然渋滞であれば通常通りのちょっとしたイレギュラーで済むのだが、1つの違和感を感じた。

「距離が短いわりに…時間が長すぎるぞ?」

これは見事な事故渋滞フラグであったが、私はそれに気が付かないまま中央道を進んでいく。なにせ会議の準備はできておらず、急場の仕事も重なっていたので、渋滞をSAやPAで回避するという手段が頭に浮かばなかったのだ。

引き金のホットコーヒー、そして渋滞へ…

途中の釈迦堂PAで休憩とメールの返信をした。トイレに行くところで、誰かから声をかけられた。
声の主は偶然居合わせた取引先のAさん。この方は私が松本に赴任してからよくお世話になっている人で、大口ユーザーの窓口担当者でもあるため、
かねてより親交が深かった。

その人とトイレ後、休憩がてらホットコーヒーをおごってもらったのだ。
とてもありがたかったが、このホットコーヒーが悲劇への引き金になるとは、この時は知る由もなかった。

そして車を少し急ぎながら走らせる。すると大月JCTを過ぎたあたりでついに…渋滞にはまった。この時、私は1つの大きなミスをした。3車線のうち真ん中の車線にいたことだ。この先は談合坂SAがあるが、談合坂SAに入るためには手前で左車線に入る必要があり、真ん中の車線で渋滞ということは、左側への逃げ道を断ってしまったことに他ならない。それほどまでに左側車線の混雑具合は異常であった。

談合坂SAの入り口は休日の田舎のイオンモール並みに渋滞していた。
ここで談合坂SAに入る選択をしていれば何事もなかったのだ。

談合坂SAを通過時点で17時半。この時間をよく覚えておいてほしい。
ここから長きにわたる尿意との驚異的なバトルが幕を開けたのだ。

尿意は突然に…何をしても紛らわせない

真ん中の車線で少し進んでは止まるを繰り返す…
事故渋滞によくみられる光景である。完全な停止はせずにダラダラ…この状態が渋滞を抜けるまで続いていた。
あれは18時20分頃かと思う…突然わずかだが尿意が来たのだ。
いつもであれば紛らわせるはずだったが、停止中で意識をほかに飛ばすことはもはやできない…カーエアコンの吹き出し口にスマートフォンスタンドを取り付けていたが、そこから配信アプリを起動する。※停止中に操作しております。配信アプリ「topia」ではカラオケで有名なジョイサウンドのカラオケを搭載したライブ配信アプリで、この時はとある女性ライバーの配信にもぐりこんだ。少しでも気を紛らわすためだ。
しかし、その効果もわずか15分ほどで切れてしまう。もうどうにもならない。やはりライブ配信アプリ視聴以外何も意識を飛ばすことができない環境は、いつもより一層尿意を意識させてしまう。


そしてボトラーデビューへ…

その状況で私は一つの決断をする。
「もうペットボトルに出そう」と。

どうしようもない尿意の中、停止したタイミングで徐々にスーツのズボンを下におろす。すぐ車が動くため、なかなかすぐにズボンを下せない。
また私は体形がとても大柄のため、社用車(某T社制コンパクトカー)の運転席では着替えもままならない。
10分ほど格闘してようやく”我が分身”を出すことができた。しかし、なぜか”我が分身”は思うような状態ではない。あまり汚い表現をしたくないが、
「埋もれていた」という表現が正しい。尿道がうまいこと出ないのだ。
ペットボトルは500mLのお茶のからペットボトルがあった。すぐにキャップを開ける。そして「尿道と思われる部分」を無理やり押し込んだ。
(これ以上直接的な表現を避けたいが…皮を押し込んだのだ)

準備が整ったので何とか出そうとした…しかし、潜在意識が働いたのか、一滴も尿が出ない。尿が出ないのだ。出したいのに。
不思議な生理現象と格闘し、とうとうその時が来た…
下腹部に温かい感触。”我が分身”の先端に温かい水が流れる感覚があり、その瞬間、ペットボトルにゆっくり水が流れる音がした。
成功した…そう確信した瞬間だった。

幸いなことに、少し尿を出しただけで尿意のうち70%は無くなった。正直「500mLでは足りないのではないか」という懸念があったが、それは杞憂であった。
しかし、ここでもう1つ問題が発生してしまう。先ほど外したペットボトルのキャップがないのだ。このまま手にもって運転するわけにもいかなかった。
何とか助手席を見渡して、ボトル缶の缶コーヒーの空容器を発見した。当然蓋がついていたため、毒物を移すようにペットボトルからの移し替えに成功した。これで当座の懸念は払拭された。

その直後、周りの車が左ウインカーを出し始めた。藤野SA手前でようやく詰まりの原因の事故現場を拝むことができた。
普通サイズのトラックの横転、これにより3車線のうち2車線がふさがれてしまい、あれだけの大渋滞が発生してしまった。仕方のないことだが、気が付けば時計は19時15分ごろを指していた。

ボトラーの後始末

尿意は70%無くなったが、依然として出し切れていない状態であった。
藤野SAで止まろうとしたが、そこには私と同じ考えの人たちであふれており、とても入れる状態ではなかった。
仕方なくその次の上野原ICでいったん降り、降りてすぐのセブンイレブンの茂みに尿を流し、ごみを捨てることができた。もちろんトイレも空いていた。

最後まで読んでくれてありがとうございました。
わかっていても困難に立ち向かわなければならない時、ほかの選択肢があったのではないかと後悔することがある。しかし、過去を悔やんでも仕方がない。今の状況でできる最善を尽くすように頭を働かせれば、きっといい結果が生まれると感じた出来事であった。

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