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「伝え方」を工夫する

親御さまから寄せられるご質問に対する江藤の答えを、こちらのコラムでもシェアさせていただきたいと思います。記事に関するご質問等ございましたら、お気軽にご連絡ください。

Q.
子どもには子どもの人生があるということは分かっているのですが、つい子どもに期待をしてしまいます。プレッシャーにならないように期待するにはどうしたら良いでしょうか?


「やってはいけない」
に縛られていませんか?子育ての方針は家庭が決めるもの。自信をもってあなた流の子育てに向かってください。 

 複雑化した子育てには、「やってはいけない」がつきものです。「叱ってはいけない」「期待し過ぎてもいけない」、こんなこともよく聞かれるようになりました。しかし、お子さんを育てられるのは親のみですし、子育ての方針も我が子を一番よく知っている親が決めていくものです。「期待してはいけない」ことはありません。プレッシャーも適度なものなら、子どもにとってよい刺激となるでしょう。

 その上で、ご心配されているような「過度なプレッシャー」つまり、子どもを潰してしまうほどのプレッシャーを与えないためには、「伝え方」に工夫をしてみてはいかがでしょう。「そうしないと大変なことになる」と不安や恐れをあおったり、「そうしなければならない」と「べき論」で封じ込めたりしてしまっては、子どもは自分の気持ちや感情を表現できなくなってしまいます。もちろん、親の期待を正解とし、その通りにできているかどうかを親が評価する、このような関係性もよくありません。

 親の願いは、「お母さんはこう思うの」「お父さんはこういう世界が好きだな」と、そのまま伝えることが大切です。その上で、お子さんはどのようなことを考えているのか、「あなたはどう思う?」と、思いを引き出すサポートをしてあげましょう。思いを表現することができれば、親子の関係は対等となり、プレッシャ―は低くなります。

 期待がいけないのではなく、期待通りに子どもを操作しようとする行為が行き過ぎなのです。親としての自負を高め、気持ちをラクにしてみてください。

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