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もしも人間が冬眠したらどうなる?

今シーズン最強の寒波といわれている今日この頃。みなさまはいかがお過ごしでしょうか?

えっと

ちょっと

寒すぎません?

先週(土)の気候がうそみたいでです。なんでも日本海側では大雪になるとか。東京都心でも0度を観測って。ひどく寒いじゃないですか。まあ、でも冬ですものね。

みなさま、ほんとうに気をつけてくださいね。とくに、あれね、お風呂とかは油断できないですからね。

ヒートショック

が、もっとも起こりやすい場所(暖房のない脱衣所)でもありますのでね。

《ヒートショックとは》
気温の変化によって血圧が急激に上昇し、心臓や脳など血管の疾患を引き起こすこと。

ヒートショックは心筋梗塞や脳梗塞といった急性疾患だけでなく、めまいを起こす危険があります。近年では、めまいを起こして転倒したり物にぶつかり、怪我をする事故も増えているので要注意です。

驚くことに

ヒートショックでの死亡者数は、交通事故の約2倍と非常に高い数字を叩きだしています。ヒートショックが起こるメカニズムについてわかりやすく記載された記事をこちら(⇩)に貼らせていただきます。

そしてヒートショックは予防が肝心ですので、ぜひご拝聴を(とYouTubeも貼りつけてみる)。

こんな寒い日には、猫目は決まってiPhoneで南極の気温をチェックします。

なぜって

それは南極の気温を見て、「いま置かれているこの状況なんて南極に比べたら全然マシじゃないか」と少しでも気持ちをおだやかにしたいからに他なりません。

本日23日(土)南極大陸の最低気温はマイナス31度です。

最高気温ですか?

ええと・・・マイナス23度ですね。ちなみに家庭用 冷凍庫の温度が約マイナス18度ですのでマイナス31度ってちょっと想像つかないですよね。

そんな南極大陸に棲んでいる『クジラ類』『アザラシ』『カモメ』『ペンギン(コウテイ/アデリーのみ)』ってもう不思議。どうして凍らないでいられるのでしょう。

と、いうことで本題です。

もし、人間が冬眠をしたらどうなるのか?

こんなに寒いんだから、ふかふかの布団にくるまって、いっそのこと冬眠したい気分になりますよね。

よーし!

冬眠するぞ!

月曜日がなんだ!
仕事がなんだ!
おれは冬眠するんだ!
邪魔をするな!

そう意気込んでいるそこのあなた。残念ながら、現段階でわたしたち人間は冬眠することができません。

仮に冬眠したとして、
いったいその後はどうなるのでしょう?

もしも

人間が冬眠した場合は・・・

まず、体温がぐんと下がります。それから呼吸も浅くなっていくことでしょう。

からだの機能が低下するので、感染症などに侵されるリクスが高くなるかもしれません。

つまるところ

現段階で人間が冬眠したら、その生存率はかなり低いと予想されます。

※あくまで予想です。

それから「寝過ぎると脳によくない」といわれているので、借りに冬眠に成功したとして、人間が冬眠から目覚めたとき、はたして脳が正常な状態でいられるのか疑問です。なんらかの障害が残りそうな気はしますよね。

ちなみに哺乳類のなかで冬眠をするのは基本的に小型の動物。たとえば、ヤマネやリス、ハムスター、コウモリなどです。例外として大型哺乳類である『クマ』も冬眠しますね。

・・・と・・・

ここまで書いて、じっさいに『人間 冬眠』で調べてみましたところ(遅い。先に調べよ)下記のような信じがたい情報が出てまいりました。

人口冬眠

日刊工業新聞から、しかも2021年にこの記事が出ていたなんてまったくもって知りませんでした。無知。反省。

うわうわうわうわー!!!

こういうお話ってすごい興奮してしまいます。

・・・ということで・・・

結果、わたしたち人間は冬眠を誘導することができるようになるそうです、はい。

そしてもう1つ。

冬の山で遭難した人間の例を見つけました。遭難してからすでに3週間が経過していて、発見されたときの体温は22度だったそうです。

にもかかわらず

その方は無事に助かったのです。これを科学者たちは「冬眠に近い状態だったため」など、いくつか可能性を提示しています。

これを冬眠と呼ぶのはまちがっているかもしれません。が、冬眠に多くの謎が秘められていることはちがいありません。

冬眠をする生きものたち

冬眠をする生きものとしてパッと思い浮かぶのは、リスなど小型の動物ではないでしょうか?

みなさまのなかでリスという生きものを知らない方がいるとは到底思いませんが一応「リスとはこういう生きものです」を簡単にご紹介します。

・げっ歯目リス科に分類される小型の動物
・昼に活動をする『昼行性』
・草食を主とした雑食性
・動きがすばしこい    

リスの仲間は非常に多く、樹の上で暮らすリスもいれば、地上で暮らすリスもいます。今日ペットとして人気の高い『シマリス』は樹の上で生活するリスです。動物園や、ふれあい施設でもよく見かける種類でもあります。

シマリスは木登りがとても上手で、枝から枝へと身軽に移動することができ、とても俊敏に動きます。

反対に

地上で暮らしている『ジリス』は木登りが苦手です。ジリスは主に土を掘り、地下に巣穴をつくることで知られています。

もっとも木登りが得意とされ、かつ、木からべつの木へとジャンプするように飛ぶ(滑空)のが『モモンガ』や『ムササビ』です。

地上で暮らすリスで代表的なのが『プレーリードッグ』や『マーモット』ではないでしょうか。

・・・と、まあ。

リスの仲間はとても多いのですが、どのリスも共通して一生 歯が伸びつづけるのが特徴です(げっ歯目ですので)。そのなかで今回は『ジリス』『シマリス』『エゾリス』と日本でも馴染みのあるリスたちの冬眠について見ていきます。

【ジリス】

地上で暮らすジリスは秋になると、たくさん食べて肥え、冬眠にそなえます。まるっとした身体も冬眠後にはスラリとしています。これは冬眠中に脂肪を燃焼し、エネルギーをつくり、消費しているためです。

【シマリス】

冬眠中ほとんど目を覚ますことのないジリスに比べ、シマリスは冬眠中でもエサを食べるために起きることがしばしばあります。そのため、シマリスは冬眠前になるとせっせと巣穴へエサを運び、溜めておきます。

ちなみにハムスターもシマリスと同じように時折、冬眠中に起きてエネルギーを補給します。

冬眠時のシマリスの体温は平均して約6度を保ちますが、覚醒時は37度にまで上昇させることが出来るのです(環境温度による)。

頬袋に木の実をつめて巣穴へGO!

※ シマリスやハムスターの飼育下での冬眠は危険です。冬眠させないようヒーターなどを使用して温度に気をつけましょう。シマリスもハムスターもゲージ内気温が約10度以下になると冬眠するといわれています。

【エゾリス】

これまでご紹介したジリスやエゾリスはどちらも冬眠をするリスでした。しかし、すべてのリスが冬眠をするわけではありません。

そう。

北海道の固有種である『エゾリス』は冬眠をしないリスなのです。かれらは秋のあいだにクルミなど木の実を地面に埋めて冬にそなえます。

積雪の上をしたたかに駆けまわるエゾリスの足裏の毛は密度が高く、防寒仕様に。

【クマ】

さて、ここまで小型哺乳類の冬眠について見てきました。ここでは大型哺乳類である『クマ』の冬眠についてお話できたらと思います。

じつは

少し前までクマは冬眠ではなく、『休眠(冬ごもり)』だといわれていました。しかし、最近の研究によってクマも冬眠をしていることがわかったそうです。

ほかの哺乳類が冬眠中にからだの温度を著しく低下させているのに対し、クマは冬眠中でも体温を約30度に保つといわれています。

これ、けっこう高めですよね。

体温が30度くらいあると、動きは鈍くても動けるものらしく、お母さんクマはなんと冬眠をしながら授乳をするのだとか・・・すごくないですか?

さらに

冬眠中の覚醒したときに出産をすることもあるというのだから、あいた口が塞がりません。

まさかの"冬眠展示"

お恥ずかしながら、まったくもって知らなかったのですが・・・

上野動物園ではツキノワグマの冬眠展示をおこなっているらしいのです。

「え、なんだって? 冬眠展示?」

とはじめ記事を目にしたときは衝撃でした。だって冬眠中の野生のクマって近寄るだけで命がけじゃないですか。

だから

一般ピープルである猫目が、クマの冬眠しているところを目にすることなんてきっと一生ないと思っていたのに・・・

のに・・・

クマの冬眠が見れるって何事ですか!

さっそくGoogle『bard』に訊ねてみましたところ、1分も経たないうちに下記の回答が返ってきました。

上野動物園でクマの冬眠展示が始まったのは、2006年のことでした。当時の園長であった小宮信夫氏の「動物本来の生態を伝えたい」という思いから、研究や準備を重ねて実現したものです。

小宮氏は、飼育下のクマは冬眠をしないことが多いことに気づき、冬眠状態のクマを観察することで、クマの生態をより深く理解することができると考えました。(中略)

冬眠展示では、飼育下のクマを人工的に冬眠させ、その様子を観察できるようにしています。展示施設は、室温をマイナス5℃まで下げることができるようになっています。(中略)

Google/bard 回答

冬眠しそうで冬眠しない動物

お次は"冬眠しない動物"をあげてみたいと思います(かなりの数がおりますが)その代表として、見るからに冬眠しそうな可憐な動物『ウサギ』を選ばせていただきました。

以前、どうぶつ広場(ふれあい施設)で働いていたときに、よく子供たちが「ウサギって冬眠するよね? ね?」と訊ねてきたことがありました。

が、残念。

ウサギは冬眠をしない動物です。

たしかにリスやハムスターが冬眠するのだから、同じ園内にいるウサギだって冬眠するのだろうと思ってしまいますよね。

こちらをご覧ください。
北海道に生息する『エゾユキウサギ』です。

真冬の平均温度がマイナス4度である北海道ですが、エゾユキウサギはこの通り。元気に活動しています。

毛が白いのは「保護色」といって天敵から身を守るため、まわりの環境にあわせた色に変えているのです。

なので、この真っ白い毛は冬限定。季節によって毛の色が変わるんです……と説明したいところなのですが、ここですばらしい動画を発見しました。

いやいや

エゾユキウサギについての説明が端的かつ、聞きやすく、わざわざ猫目が説明しなくてもこちらの動画1本ですべてが完結してしまいました。

さいごのひと言を聴いてじんわり目頭が熱くなってきます・・・

一応ですが

エゾユキウサギの特徴を以下にまとめます。

・体長/50~60センチ
・体重/2~5キロ
・最高時速/80キロ
・大きな足/裏には毛が生えている
・警戒心が強く、目をあけたままで休む
・非常に耳が良い
・雪のしたに埋もれている笹や木の皮を食べる
・夜行性で昼間は巣穴に身をひそめている

ちなみに夏のエゾユキウサギは灰褐色の毛におおわれています。エゾユキウサギは日本最大のウサギで、その名の通り、生息地は北海道(蝦夷)です。

つづきまして

"寒い土地"つながりでご紹介します。
知る人ぞ知る『ホッキョクウサギ』です。

ご覧になられましたか?
とてもわかりやすく、テンポの良い動画でしたよね。

まんまる、もふもふのからだに
にょーんと伸びる足。

ギャップがたまりません。

北米のツンドラ地帯に生息しているホッキョクウサギは、厳しい環境のなかを強く、たくましく生きています。

かれらは決して冬眠をしません。

なぜなら

冬眠をしたがさいご、ほんとうの意味で眠りから覚めない可能性が高いからです(凍ってしまいます)。

※ ホッキョクウサギは極寒の地でも生き延びることができる身体のつくりと、独自の体温調節機能、習性を活かして暮らしています。

夏眠

ちょっと待って。
冬眠があるんだから「夏眠(かみん)」があってもおかしくない。

そんなことを思ったのは中学生のころでした。部活でへとへとの日々を送っていた若き夏にふと思い、聞いてみたんですね。

理科の先生に(Google先生ではなく)。

夏眠とは

きびしい冬のをエネルギー消費する(眠る)ことで凌ぐ「冬眠」があるように、暑さや乾燥といった環境から身を守るために代謝を節約させるための「夏眠」があるのだ、と。

夏眠をする生きものとして

・カエル
・カタツムリ
・ナメクジ
・カメ
・ヘビ

などがあげられます。

カタツムリは夏眠だけでなく、冬眠もします。

いかがでしたか?

きょうは動物を中心に冬眠についてお話してきました。ここに紹介したのはほんのわずかな動物に過ぎません。

世界には約175万種の生きものたちがいます。

哺乳類は約6000種。
鳥類は約9000種で、そのうち冬眠するとされている哺乳類は183種。鳥類においては1種だけ……そうだった。

ああ。

忘れておりました。鳥類でたった1種だけ冬眠する鳥さんがいるんです。

その名も・・・

『プアーウィルヨタカ』といってヨタカ科の一種です。ヨタカってめちゃくちゃかわいい鳥なんです。なんといいますか全体的に「ぺにょっ」としていて、どこか遠い目をしている表情がたまりません。

宮沢賢治の『よだかの星』のモデルでもありますね。

冬眠に夏眠

原理としては同じです。

ひぎしい環境には、
それ相応の対処を。

必ずしも立ち向かうことが正解ではない、と生きものたちが教えてくれているような気がします。

結びましたところで本日はお暇いたします。

きょうもさいごまでお付き合いいただきありがとうございました。また来週の土曜日にお会いしましょう!

寒いのでお体ご自愛くださいね!

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