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「たくさんの人とのコミュニケーションも薬剤師の大切な仕事」新卒薬剤師が実際に働いて感じた仕事のギャップとは?

こんにちは、済生会新潟県央基幹病院の広報担当です。
 
いよいよ3月に開院が迫った県央基幹病院。
 
このnoteではこれまで看護師にインタビューしてきました。


今回は薬剤師・小澤さんにインタビューして来ました!
 
小澤さんは昨年2023年4月に新卒で県央基幹病院に入職。現在は研修で新潟県立燕労災病院で働いています。
 
小澤さんに薬剤師を志したきっかけや県央基幹病院で働こうとしたきっかけなど、お聞きしてきました。



「どうして痒みと痛みがなくなるんだろう?」薬剤師を目指したきっかけはアレルギー用点眼薬

――小澤さん、今日はよろしくお願いいたします。まずは小澤さんが薬剤師を志したきっかけを教えてください。
 
よろしくお願いします!私は両親が医療従事者で、以前から「私も医療関係の仕事がしたいな」と思っていました。その中でも薬剤師になろうと思ったきっかけは私のハウスダストアレルギーです。
 
アレルギーで目に痒みや痛みがある時に、アレルギー用の点眼薬を付けるとすぐに痒みや痛みが引いていくんです。その薬の仕組みに興味を持ったのが薬剤師になろうと思ったきっかけでした。
 
――本格的に薬剤師になろうと決めたのはいつですか?
 
高校2年か3年生くらいから本格的に薬剤師を目指すようになりました。実は臨床検査技師(患者の血液などの検体や患者の身体の検査を行う仕事)にも興味がありました。でもやっぱり薬の仕組みに興味があり、薬学の勉強ができたら楽しいだろうなと思い薬剤師の方を選びました。
 
――薬学部の大学にはご実家から通われたそうですね。
 
はい、県外の大学に入学して一人暮らしすることに憧れの気持ちもありましたが、実家から通える地元の大学を選びました。結果として、地元の大学を選んでよかったです。
 
――どんな部分がよかったですか?
 
大学のテスト期間に家族に支えてもらえたところです。薬学部は勉強が本当に大変で…、食事と睡眠時間以外はテスト勉強に当てることができてとても助かりました。
 
大学の先生方のフォローが手厚いのも助かりました。テスト前に質問すると丁寧に答えてくださいましたし、生徒がテストに受かるようにトレーニングをしてくれました。そういう部分も地元の大学を選んでよかったところです

大学で「面白そう」と感じた病院実習。そして県央基幹病院へ入職

――大学ではどんな勉強をされましたか?
 
1、2年生では物理、化学、生物といった基礎学を学びました。いよいよ3年生からは本格的に薬理学、薬物動態学、衛生学などを学びました
 
勉強は覚えることがたくさんあって大変でした。でも薬学の勉強はこれから薬剤師になった時に必要な知識ということもあり、すごく楽しく学んだ思い出があります。
 
――例えば、どんなところが楽しかったですか?
 
薬を飲むと、身体のこの細胞に作用して、こういう風に身体に効いていくんだということがわかったところです。なんだかすごくワクワクしたのを覚えています。
 
――6年間大学で学ばれて、いざ就活をする時に病院の薬剤師になろうとしたのはどうしてですか?今は街中のドラッグストアでも薬剤師さんが活躍されていますが、なぜ病院の薬剤師を選びましたか?
 
病院の薬剤師を選んだのは、大学5年生の時の実習がきっかけです。実習は病院実習と薬局実習がありました。どちらも体験して、業務的には病院薬剤師の方が大変でした。でも、病院の看護師さんや他の職種の方と話す機会が多く、何よりも患者さんとの距離が近くて、そこに魅力を感じました
 
――確かにドラッグストアだと具合の悪い方にお薬を渡して終わってしまう、というパターンが多いですよね。
 
はい、病院薬剤師は患者さんとの距離が近いんですよね。目の前で患者さんが薬を飲んでその後の容体の変化を間近で見ることができます。そういうところが病院薬剤師の魅力です。
 
――病院の中でも、県央基幹病院を選んだ理由は?
 
県央地区に救急医療に重きをおいた病院が開院すると聞いて、とても興味を持ちました。「私も薬剤師として県央地区の医療に貢献したい!」と感じて応募しました。
 
また新しい病院の開院に向けた準備に携われるのはとても貴重な経験だなと思ったのも理由です。

コミュニケーションを取るだけでなく流通の仕組みを学ぶことも!幅広い薬剤師の仕事

――実際に病院で働いてみてどうでしたか?
 
予想通り業務が多いな、というのが印象です。大学5年生の時の病院実習で分かっていましたが、やっぱりやらなくてはいけない業務がたくさんありました。
 
薬剤師は薬の調剤だけが仕事ではありません。輸液の調整や手術室の定数カートの数の確認や補充など、仕事がいろいろとあります。電話対応もあって苦労したこともありましたが、毎日いろいろな刺激があって楽しいと感じています。
 
実際に薬剤師として働いて、意外だと思ったのが人とコミュニケーションを取る機会が多い部分です。患者さんや同じ薬剤師とはもちろん、看護師さんなど病院のたくさんの人とコミュニケーションを取る機会があります。
 
――他にも意外だと思った部分はありますか?
 
薬のことはもちろん、病院の運営の仕組みや地域の薬局やドラッグストアとの連携もとらなくてはいけない部分が意外でした。薬の流通の仕組みも知らないといけません。学ばないといけないことがたくさんありました。
 
私は昨年の11月から病棟業務をするようになり、今は眼科の病棟で仕事しています。眼科では患者さんへの目薬の点眼指導も大事な仕事。指導のやり方はいつも試行錯誤しています。

ご家族の負担を減らすにはどうすればいいのか?病棟業務2週間目で工夫したこと

――働き始めてから何か印象に残っているエピソードはありますか?
 
病棟業務が始まって2週間目に患者さんの退院指導に参加したのですが、その時のことが印象に残っています。
 
患者さんが胃ろうをしていてご家族の協力が不可欠な状態で、患者さんの旦那さんが投与することになりました。看護師さんによる投与方法の指導が始まったのですが、旦那さんが薬を開封する時に手が震えていて…。
 
「薬を開封する作業を減らしたらどうか?」と思い、錠剤の薬は粉にして、薬を全て一包化してみました。
 
――病棟業務が始まって二週間でそこまで考えられるのはすごいですね!
 
ありがとうございます。患者さんのご家族に対して負担を減らす医療を提供できたのではないかと思っています。
 
ご家族の方からも「ありがとうございます!」とお声をかけてもらい、とてもうれしかったです。 
 
――ちなみに小澤さんが働いている職場の雰囲気はどんな感じですか?
 
とてもいいです。業務でわからないことがあって質問すると、いつも快く答えてもらえています。
 
実は昨年の11月に初めて学会に参加しましたが、先輩がついてきてくれました
 
――初めての学会に?それは心強かったですね。
 
はい!先輩のおかげで無事に学会を終えることができました。
 
薬剤師はいくつかのチームに分かれていますが、自分たちのチームの業務が終わると終わっていないチームの業務を手伝うなど、とてもチームワークのある職場です。
 
――そうすると、業務的に一人や一つのチームに負担がかかるような状況ではないんですね。
 
はい、そのおかげで残業もあまりありません。今は仕事は土日休みで、日直や当直もありますが、月に合計3回くらいで負担に感じない程度です。
 
――プライベートも充実できそうな環境ですね!
 
そうですね。私は登山が好きなのですが、プライベートで月1で登山を楽しんでいます!弥彦山やその周辺の低い山へ登りに行くことが多いです。運動不足の解消になりますし頭もすっきりするので、最近は月2回登りに行っています。
 
長野の山がすごくきれいだと聞くので、近いうちに挑戦してみたいですね。

※小澤さんが五頭山に登られた時の写真
※菩提寺山では登山料理に挑戦したそうです!左が生姜焼き丼で右が燻製(チーズとうずら)とのこと。

・ ・ ・
 
小澤さん、今回はありがとうございました。

新卒で入職されたという小澤さん。新卒らしいフレッシュさがありながら、とてもしっかりインタビューを受けてくれたのが印象的でした。

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