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孟子:人生に三つの楽しみ有

ここ最近、当たり前のことながらやっと注目されるようになってきた「自分の人生をどう生きるか?」という課題。

SDGsやQOLと言われますが、自分の人生をどう楽しむか?という事が満足のいく生活に重要という事がわかってきたようです。

孟子とは

今回の言葉「君子に三つの楽しみあり」の出典は「孟子」からです。古代中国の思想家(BC372~BC289)。

以前、孟子の母親について書かせていただきました。

孟子は論語でおなじみ「孔子」の孫にも教えを受けています。

戦国時代に国を巡って、仁愛にて国を治める「理想主義」を説いて回りました。性善説の中核をなしています。

ただ、残念ながら大きな功績を残せず、晩年は後進の教育に力を入れました。

君子の3つの楽しみ

さて、君子は「君主」ではなく、出来た人間は、という事です。このブログ読者も理想とする人間像という事で良いのではないでしょうか。

この3つで、先に孟子が説いているのは、天下に王たることは関係ない、「立身出世は関係ない」と言っているのです。

家族を犠牲にして、定年離婚や家族子どもから愛想をつかされている様では、とても人生楽しめたものではない、という事です。

人生の3つの楽しみとは

さて、彼の説いた「人生の楽しみ」ですが、これは今の世の中でも共通なところがあるのではないでしょうか?

1,家族が息災に暮らしている事

まず第一に挙げられているのは家庭の平安、家内安全です。

儒教の教えが背景にあるかと考えられますが、いまもやはり家庭第一なのは、二千年前から変わらないようです。

家庭を犠牲にしてお金を稼いでも、結局取り返しがつかない時間や平安を失っては人生楽しむことができません。

2,天に恥じず、人に恥じない事

二番目は心にやましいことが無い事、と言ったところでしょうか。

人の良心に傷つけてまで、這い上がったところで、人からの信用、そして何より自分の心の平安は得られません。

世間一般の常識から乖離している昨今のニュースなど見ていると、この「点に恥じず、人に恥じない」と言うのは、今や忘れられつつあるのかもしれませんね。

3,英才を教育する事

ある程度、人間として経験してくると、後進次世代を育てる、教育するというのが課題になります。

とはいえ、課題でもあり楽しみでもあります。教えることで自分も成長し、また時代に合った教え方、受け取り方と言うのが変わってきます。

自分の仕事だけではなく、楽しみながら同時に世のため人の為になるような事を教える、教わることを心がけることで人生の楽しみが増してきます。

まとめ

昨今、QOLやSDGsなどと言われますが、人生の楽しみを見つけるのも大切。

二千年以上前の孟子も「人生に三つの楽しみ有」と説いています。

金儲けや犠牲の多い出世は無関係で、家族が円満に過ごしている事、天や人に恥じることが無い事、そして後進を育てる事としています。

人生の目標として、常に心掛けたいですね~。


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