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ドスケベマン

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2017年4月の記事一覧

ドスケベマン(17)

前回のあらすじ封鎖され、万事休すかと思われたユウキとコウタロウ。
しかしそれをタカシが打破する。
未来のために、トンネルから脱出しようとした瞬間、アーマード倫理観が現れた。

―――「あ……」
黄昏の中、大きな巨体が見える。そして、その周りには何人かのドスケベアーミーもいた。
「――くそっ!」
タカシが走りながらドスケベアーミーを、アーマード倫理観を撃つ。
コウタロウは渾身の力で、銃弾から身を隠そ

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ドスケベマン(16)

前回のあらすじハルカを屠り、レジスタンスの皆殺しを命じるアーマード倫理観。
その企みに気付き走るタカシ。
島からの脱出のため、トンネルに向かうユウキとコウタロウ。
血の臭いに満ちた島に何があるのか。

―――茂みや木の陰、物陰に隠れながらユウキとコウタロウは走り続けた。
日の光は紫がかった色になり、夕闇がすぐそこまで押し寄せてきている。
夜になれば、敵にも見つかりにくくなるだろうが、海の音をかき消

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ドスケベマン(15)

前回のあらすじ生きるために逃げることを選ぶコウタロウ、迷うユウキ。
一方、ハルカはアーマード倫理観の圧倒的な暴力に打ちのめされていた。

―――ハルカの耳の奥で、頭蓋骨のみしみしときしむ音が聞こえる。
頭をつかまれ引き起こされ、上手くピントの合わない瞳に、アーマード倫理観のニタニタと笑う目が映った。
「……り……」
「は?」
アーマード倫理観がうめき声にも似たハルカのかすかな声に聞き返す。
「……

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ドスケベマン(14)

前回のあらすじついに八景島へ攻め込むドスケベアーミー。
交戦するドスケベ解放同盟、走り出すコウタロウとユウキ。

―――振動とともにバリケードがまるで綿のように千切れ飛ぶ。
辛うじてハルカのいる位置はまだ壁が残っているが、もう瓦礫のほうが多く思える。
「うあああああああああっ!!」
ハルカは吠え、最後の手榴弾をこちらへ走ってくるドスケベアーミーの真ん中へ投げる。
爆発とともにドスケベアーミーの塊の

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ドスケベマン(13)

前回のあらすじ生きる希望を得たユウキ。
それを見守りながら夢を語るハルカ。
始まったばかりの日常は、アーマード倫理観の声によって崩れ去った。

―――「敵は何人だ」
タカシは武器を手に駆け込んできた男に聞く。
「とにかくたくさんだ。少なくともこっちの4倍はいるな」
「武装は」
「全員ばっちり」
自分を落ち着けるためにタカシは息を吐く。
「全員持ち場に付け!」
外のノイズ交じりのがなり声はいまだ続い

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ドスケベマン(12)

前回のあらすじ

ドスケベ解放同盟に迎え入れられたユウキは、そこでタカシの思いを知る。
一方、アーマード倫理観は着々と南下していた。

―――

朝の光にゆっくりと目を開くと、そこは青い光に包まれていた。
「あれ、私……」
驚いて身を起こし、そこでようやく自分がドスケベ解放同盟のアジトにいることを思い出す。
透明の壁の上の方からゆらゆらと光が差し込み、それが青い壁に反射して室内を青く照らした。

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ドスケベマン(11)

前回のあらすじアーマード倫理観は村の人間を皆殺しにし、次の村に向かう。
すでにユウキの行く先を知っているかのようなアーマード倫理観。
一方ユウキは。

―――「服のサイズ、大丈夫?」
カーテンの中で着替えるユウキに女性が声をかけた。
「あ…えっと、これでいいですか?」
カーテンの中からユウキが出てくる。
上は肘くらいまでの袖のTシャツ、下は青い生地のショートパンツだ。
これがTシャツと呼ばれる衣服

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ドスケベマン(10)

前回のあらすじドスケベ解放同盟のコウタロウとタカシに出会ったユウキ。
3人はアジトのある八景島へ向かう。
一方、村ではアーマード倫理観がユウキの母を手に掛けていた。

―――ユウキの母だったものから赤い液体があふれ出る。
まるで水に飢えた民衆のように大地はその赤い液体を飲み干そうとするが、それでも溢れたものがゆっくりと円状に広がっていった。
強い鉄の臭いにおびえた子供が一人逃げ出そうと駆けだしたが

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ドスケベマン(9)

前回のあらすじ村へ突如現れたアーマード倫理観。
横浜へ駆けるユウキ。
疲れ果て倒れかけたその背から男が声をかけた。

―――「お前が、ユウキだな?」
強張った顔で振り返るとそこにはユウキより少し年上に見える少年が立っていた。
「俺はコウタロウ。ドスケベ解放同盟のメンバーだ」
一瞬言われた言葉の意味が分からずユウキは思考を咀嚼する。
ドスケベ解放同盟、それは母の言っていたレジスタンスではないか。

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