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森美術館「六本木クロッシング2022展: 往来オーライ!」展など

2023.03.12-22 訪問

先日、無事大学院を修了しました…!今回は学生証を失う前に行ってきたミュージアムをまとめます


早稲田大学坪内博士記念演劇博物館

建物の外観

その名の通り、演劇を専門に扱う博物館です。坪内逍遙って日本の演劇に大きな影響を与えた人でもあったんですね、知らなかった

このミュージアムはとにかく建物が可愛い!イギリスに実際にあった劇場である「フォーチュン座」をモデルに作られたものだそうです。外に舞台、中に楽屋(展示室)、という構造。現在も大学の演劇サークルが舞台として使うこともあるとかないとか。ちなみに、実際にロミオとジュリエットのあの有名な場面を演出できるような舞台になっています。中の展示も充実していて、高校生の時に演劇をやっていた私としては、演劇というものの歴史を俯瞰したり、脚本等の道具を見たりすることができて興味深かったです

https://www.waseda.jp/enpaku/


国立新美術館「ルーヴル美術館展 愛を描く」

そして展示の写真を撮っていない…

◯◯美術館展というものはたくさんありますが、ここまで抽象的なテーマで展示を行うことはそう多くないと思います。この展覧会では、恋愛的な意味の愛はもちろん、親子愛や神に対する愛など、様々な愛を描いた作品が展示されていました。なにぶん抽象的なテーマなので、詳しい解説がとてもありがたかったです。私は1人で行って、とても楽しかったのですが、もしひとと一緒に行くなら、愛というものについて大真面目に語り合っても恥ずかしくない人と行った方が良いかもしれません笑 あと、これが展覧会の内容の面白さを減じるものでは全くないのですが、個人的に、ここまでスポンサーが前面に出る展覧会も珍しいな、と思いました。子供向けガイドブックに載る企業広告…


東京国立博物館「東福寺」展

そして展示の写真を(以下略)

ひとには定期的に仏像を見たくなる時期が訪れるのです…というのは私の過言だと思いますが、仏像には何か不思議な魅力があって、見ると、少なくとも私は、心が穏やかになります。この展示では、京都にある東福寺というお寺にある物品を見ることができます。ひとつのお寺にフォーカスしているので、誰が開祖でこの人は何代目に当たるのか、が丁寧に解説されており、東福寺について何も知らなくても楽しく展示を見ることができます。展示されているものは、仏像はもちろん、書や絵、服と幅広いのも魅力的です。私は仏像目当てでこの展示に行き、見られて良かったと思いますが、それ以外に、死ぬ間際に書かれる遺偈という書が、何か胸に迫るものを感じて印象的でした


森美術館「六本木クロッシング2022展: 往来オーライ!」展

そういえば最近全然現代アートを見ていないような気がする、惹かれる現代アートがあるといいな、と思いながら向かった展示です。現代アートは、解説があるとさらに楽しいのですが、解説を読まなくても、比較的直感的に、その作品がどのようなテーマを扱っていて何を問題提起しているのかがわかるのが面白いですよね。個人的には市原えつこの"不味そうな寿司"がツボだったのと、松田修、玉山拓郎の作品がそれぞれ印象的でした。猪瀬直哉の絵も、素敵というか、終末感があって好きでした。また、この展示と同時に行われていた「自然を瞑想する」展も素敵でした。光と音で、ひとの想像力は、ここではない遠くに羽ばたかせることができますよね

久門剛史《クォンタイズ: チェンマイでの対話》
この写真は「クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下で許諾されています
「自然を瞑想する」展で展示されていました。本noteのヘッダー画像もこちらの作品の写真です

※現在こちらの展示は終了しています


根津美術館「仏具の世界」展

先述したように、私は仏像に対して不思議な魅力を感じるので、仏教にまつわる道具を見るのも楽しいのではないかと考え、向かいました。思えば、お寺では、仏像だけ置いてあれば訪れた人々の信心を起こすことができるというわけではなくて、信心を起こすに足る演出がなされている必要があります。また、お寺で修行をしている人が使う道具は適当なもので良いわけがなく、何か意味のあるものである必要があります。お寺の中に構築される宗教的な世界を支えるためのもの、という観点から道具を眺めてみると、それぞれの道具からも、私が仏像から感じる不思議な魅力を感じるような気がしました。個人的に、女性の着物が仏教的な道具にリメイクされる事例が興味深かったです


学生証は失ってしまいましたが、来月からは社会人マネーでお金に糸目をつけずに展示を見ることができるはず…!それを楽しみに仕事を頑張ります

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