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アーティゾン美術館「鴻池朋子 ちゅうがえり」展ほか

2020.06.24-26 訪問

はい!またいくつか行ってきました!チケットを買う手間が若干かかりますが、それなりに行きたいと思ったときに行けるのが救いですね。今回は2つ紹介します〜

国立新美術館「古典×現代2020―時空を超える日本のアート」展

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それこそコロナが流行る前から気になっていたのですが、会期が始まる前に緊急事態宣言となってしまい、そのまま会期が変更された展示です。北斎の浮世絵や蕭白の日本画、仏像や刀剣といった、古の日本の芸術的な品々(=古典的な作品)と、現代のアーティストが作った作品(=現代の作品)が同じ空間に並ぶ、斬新な企画となっています。現代の作品はどれも古典的な作品からインスピレーションを受けたものになっていて、どういうところに古典的な作品と繋がるところがあって、どういうところに独自性があるのか、作品を見たり解説を読んだりして考えるのがとても楽しかったです。わかりやすくパロディ化しているものもありますが(そしてこのパロディが面白い。私のお気に入りは「そこの鳥とまりなさい」です)、こう組み合わせるのか!と驚いてしまうものまで様々です。個人的には、蕭白についてもっと教養があればもっともっと楽しめたかな、と思います。自粛生活に飽きてしまった方々はぜひ行ってみてください。

国立新美術館「古典×現代2020―時空を超える日本のアート」展
会期: 2020年6月24日(水)~8月24日(月)
開館時間: 10:00-18:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日: 火曜日
観覧料: 一般 1,700 円(1,500円)
 大学生 1,100円(900円)
 高校生 700円(500円)
 *カッコ内は前売り価格

アーティゾン美術館「鴻池朋子 ちゅうがえり」展

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やる気ない〜〜〜でも何かしたい〜〜〜となったときに交通費だけでいけてしまうのでありがたい。それほど深い前提知識なしに行ったのですが、前提知識なしでも引き込まれてしまうあたり、すごいアーティストってすごいんだな、言葉がなくても強いんだな、と思います。自然や動物を描き、毛皮や角(もちろん本物)を使って作品を構成しているのですが、これらの作品からは濃い生命の匂いというか、気配というか、ここにはいないはずのモノの視線を感じて、本能的にぞわりとしました。でも決して怖がらせるだけの不快な感じじゃなくて、そこで確かに生きていることを、生きていたことを感じさせてくれるものでした。薄暗い空間の中で動物の形を残して吊り下げられた毛皮たちに魅入ってしまうのは、生命の持つ暴力的な力のなせる技で、忘れかけているけど私の中にもそういう力があるからなのでしょう、多分。ちなみにこの鴻池さん、先ほど述べた「古典×現代2020」展でも作品を出していて、かなり規模の大きいインスタレーションを作っています。

アーティゾン美術館「鴻池朋子 ちゅうがえり」展
会期: 2020年6月23日(火)~10月25日(日)
開館時間: 10:00-18:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日: 月曜日(8月10日、9月21日は開館)、8月11日、9月23日
観覧料: 一般 1,100 円(ウェブ予約チケット。当日チケットは1,500円)
 大学生・専門学校生・高校生 無料(要予約)
 中学生以下 無料(予約不要)

やることはやらないといけないけど、やっぱりこういう休憩は大事ですよね(正当化)

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