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ゲームジャムについてまとめてみた

1月1日のnoteにて目標を書きました。

ずばりその筆頭は「ボードゲームジャムを開催すること」です。

そこでまずはその上位の概念であるゲームジャムを含めて、

いろいろと調べたことをまとめましたので書き残しておきます。


ゲームジャムとは何か?

手始めにWikipediaにてゲームジャムを調べてみました。

Wikipediaによれば、その語源は

ゲームジャムは「ゲーム」+「ジャムセッション」の合成語

ということです。

ジャムセッションはもともとミュージシャンが、

新たな素材や演奏を開発するために、

ほとんど又はまったく事前準備なしに音楽をつくりだす行為をさします。

したがって、ゲームジャムは、

ゲームクリエイターが実験的なアイデアをもとにプレイ可能なゲームへとプロトタイプをつくりあげるイベント

ということです。

ここで、「ゲーム」という語が指す範囲ですが、

そもそもはデジタルゲームを指していたようですが、

今日においてはボードゲームなどのアナログゲームをも含んでいます。


ゲームジャムの成り立ちと日本での展開

ゲームジャムの成り立ちに関して、

日本のデジタルゲーム研究者の論文からまとめてみました。

ゲームジャムの原形として考えられるのが、

「0th Indie Game Jam」と名付けられ、

オークランドで2002年に実施されたセッションです。

その後、同年のゲーム開発者会議(GDC)でワークショップが

実施されたことによりゲーム開発者に広く知られるようになりました。

その後、よく構造化されたゲームジャムとして、

2006年から国際ゲーム開発者協会(IGDA)のデンマーク支部、

コペンハーゲン工科大学と地元のゲーム企業が協力して開催された

Nordic Game Jamが開催されました。

Nordic Game Jamは、このあと説明するGlobal Game Jamの

前身ともいうべきイベントであり、

産学連携や週末2日間にわたって開催するといった、

今日のGame Jamが備えている基本的な特徴を持っています。

そして、2009年からはIGDAが主催者となって、

Global Game Jamが開催されることになります。

Global Game Jamはギネス記録を持つ世界最大のGame Jamです。

全世界に会場を設けており、

全世界で同じ日に同じテーマでゲームを開発します。

日本も2009年から参加しており、

2019年1月には113カ国860カ所で開催され、

47000人以上が参加し、9000個のゲームが開発されました。

Global Game Jamは商標登録もされており、

次のような特徴を持っています(Wikipediaより引用)。

参加者:未経験者から熟練者、多種多様な分野の人が参加する。プロのゲームクリエイターから学生、デザイナーまで誰でも参加することができる
イベントの流れ:ゲームジャムでは一定の要件を満たす会場を用意する必要がある。参加者全員がインターネットにアクセスでき、IDEなどの開発に必要なものが手に入る事が必須。また事前に設置してあるもの、主催者、近くの飲食店、開場時間、所持品のセキュリティも考慮しておく必要がある。グローバルゲームジャムは会場がある場所の現地時間に従って、48時間連続して行われる。午前5時に開始し2日後の午後5時に終了する。推奨されるスケジュールでは企画発表や開発段階の区切りがある。また最終日の開発は午後3時で終わり、その後は他のチームと制作物についてのプレゼンテーションを行う。しかし、このようなスケジュールに沿ってない会場も存在する。
知的財産:ゲーム制作中に作られたものは、自由なライセンスである、クリエイティブコモンズ 表示 - 非営利 - 継承 3.0のもとで配布される。また知的財産権は各々の製作者に帰属されるので、グローバルゲームジャムはゲームの製品化にも活用されている。これらの仕組みとライセンスによって、グローバルゲームジャムのWebサイトでは全てのゲームがソースコード等と一緒に保存されている。

先に述べましたが、

日本も2009年のGlobal Game Jamの開始時から参加しており、

2011年の震災後の8月には南相馬市に会場を設けて、

ゲーム制作を通して東北地域の産業復興に向けた人材育成を進める

「福島Game Jam」も開催しています。

また、社会問題の解決や啓発を目的とした

「シリアスゲーム」を作るSerious Game Jamも行われています。


シリアスゲームジャムとシリアスボードゲームジャム

デジタルゲーム学会のゲーム教育SIGによる

「シリアスゲームジャム」は2014年から毎年冬に開催され、

2019年までに8回開催されています。

2019年は12月14、15日に「みんなのバリアフリー」を

テーマとして実施されました。

シリアスゲームジャムのHPはこちら

シリアスゲームジャムとは、

教育や社会問題等をテーマとして、専門家とゲーム開発者と学生らが力を結集し,短期間(2日〜3日)間でシリアスゲームを制作するイベント。

です。

そもそも、「シリアスゲーム」という概念が一般に

あまり知られていない概念であることから、

それを広く普及させるために始まった取り組みでもあります。

それだけではなく、ゲームジャムがもともと基本特徴である

産学連携による学生、ゲーム開発者双方へのメリット、など

教育的効果にも注目してイベントが実施されています。


そして、最近では総合地球環境学研究所が主催となって、

シリアスボードゲームジャムが開催されています。

こちらは先日のnoteでも紹介させてもらった記事です。

これまで2018年、2019年の2回開催されています。

先に述べたように社会課題の解決や啓蒙をテーマとしたゲームを

シリアスゲームと呼びますが、

それをデジタルゲームではなくアナログゲームで作ろうという企画です。

デジタルゲームの開発には相応の技術やノウハウが求められますが、

アナログゲームであればより幅広い層が参加可能である

という利点を活かすものです。

2018年は「良い食とは?」、

2019年は「No One Eats Alone(独りで食べてる人なんていない)」を

テーマに実施されました。

2019年は研究者、ゲーム開発者、学生など25人が参加したとのことです。


まとめとそのほかのゲームジャム

さて、「ゲームジャムとは何か?」ということや、

最近の日本でのゲームジャムの展開をご紹介してきました。

ここまで調べた感想として、

もともと「ゲームジャム」という語の中に

「デジタル」と「アナログ」の別はなかったはずなのに、

「シリアスゲーム」という文脈で語るとき、

違いを表明にするために、わざわざタイトルを分けて

打ち出しているところを興味深く思いました。

それでは、「シリアスゲーム」という文脈以外で、

あえて「ボードゲームジャム」といっているイベントがないか?

と調べてみたところ以下のような事例がありました。


アナログゲームジャム

HAL研究所にて2017年に社内で開催されたようです。


ボードゲームジャム

2014年に「ボードゲムジャムTokyo」という団体が実施したようです。

募集ページtwitterアカウントはあったのですが、

団体のHPが消えていたため、どういった人たちが運営していたか不明です。

参加した方の開催レポートがありました。


また、海外での事例もないか調べてみました。

あえて「boardgame」と銘打っているところは

なかなか検索にかからないものですね。

とりあえず上記2つです。

今回はじっくり読めていないのですが、

またゆっくりサイトを見てみたいと思います。


サイコロ塾が開催したい「ゲームジャム」

ここまでまとめてきて、

サイコロ塾が開催したいと考えている

ゲームジャムの輪郭が少しはっきりしてきました。

とはいえ、ちょっと長くなりましたし、

今日のnoteの主旨から外れるため明日のnoteに回します。


今日のカレー

本日のカレーはこちらです。

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エビとほうれん草のカレーです。

これまで作ってきたカレーは肉を使うことが多かったのですが、

今日初めて魚介を使ってみました。

魚介を使ったことからサラッとしたルウになっています。

ちょっと生姜を入れすぎましたが、

エビの殻からとった出汁がちゃんと効いていて美味しかったです!




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