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夜は短し、歩けよおっさん

以前にもnoteに書かせていただいたことがありますが、私は一般的に言って標準よりもやや体重の方が多めというか、フォルムが丸めというか、ぽっちゃり系というか、デブである。

少しばかり筋トレ等を夜な夜なやっているわけだが、自重と家にあった4kgのダンベル×2だけだと同じような運動なので飽きがくる。あと、筋肉がついてきたかもしれないが、あんまり体重が減っている気がしない。

そんなわけで、最近は夜にウォーキングを始めて見た。家から大き目の通りを通ってぐるっと歩くと、だいたい5kmくらいになる。これを、50分くらいかけて歩いている。

時間をかけすぎだと思われるかもしれないが、考えても見てほしい。こっちは自重が過重なのだ。思春期に少年から大人に変わる間もずっと体重を支え続けた私の膝は、もはやガラス細工もかくや、というほど繊細な、壊れかけの十字靱帯なのである。

なので、最初はおっかなびっくり、ゆっくり歩いていたが、少しだけ慣れてきたこともあってか、今は1kmを10分以下で歩くことを目標にしている。

深夜に一人、携帯のradikoのアプリで様々なラジオを聞きながら、おっさんが体力的にギリギリの顔で歩いている、という図を思い浮かべてほしい。もし、街灯の少ない暗がりですれ違う時は、相手はさぞ怖かろう。

そんなこともあって、私は考えた。そうだ。もっとファニーな恰好で歩けばよいではないか、と。

幸か不幸か、私は割とガチガチのオタクでもある。なので、持っている。

そう、様々なアニメのフルグラフィックTシャツを。

深夜に一人、携帯のradikoのアプリで様々なラジオを聞きながら、おっさんが体力的にギリギリの顔で歩いている。アニメのフルグラフィックTシャツを着て。に進化したのだ。

私が警察ならば、こんな男は職務質問不可避だろう。ほぼほぼ不審者の深夜徘徊だ。

だが、私自身は一切やましいことはないので、職務質問どんとこい!である。そこそこ誠実に、人様にあまり迷惑をかけずひっそりと生きてきたことが、ここで活きてくる。

さらに、私はある程度一般的な羞恥心も持ち合わせているため、人前でこういったフルグラフィックTシャツを着るということが恥ずかしいことであることも自覚している。そりゃそうだ。大人ですもの。それが、思わぬ効果を生むことになった。

そう、割と本気で恥ずかしいから速足になるのだ。フルグラT効果により、1kmの平均タイムが10分から9分30秒くらいになった。心なしか、汗の量も増えた気がする。

そんなこんなで、減量企画は頑張っています。

札幌の街で、深夜に、鬼気迫る表情で歩くフルグラTの男がいたら、それが私です。お願いですから、通報だけはしないでください。


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