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もはや「レトロ」ではない。ビートルズとファミコンから学ぶ「IP力の基本」

先日、記事で読んだのですが、今「ファミコン」が再び人気を集めているそうです。
いわゆる「ファミコン世代」のみならず、画面の質も音響も映画並みのリアリティと迫力である現在のゲームが当たり前の世代にも人気のようです。
横浜国大には「横浜国大関東・大学レトロゲーム・レトロサークル」なるものがあり、大学生がファミコンを楽しんでいるそう。
記事の取材時にプレイしていたのは「ロックマン2」。
このゲームの発売は1988年。
彼らの生まれる20年近く前になります。

近年売り上げが7倍!に

ゲームソフトの買取販売も行う「ブックオフコーポレーション」ではファミコン関連の売り上げが2020年に比べて約7倍に増えているそうです。
ファミコンが発売されたのは1983年。
2003年の製造中止までに6,191万台が売れ、「スーパーマリオブラザーズ」や「ドラゴンクエスト」などの大ヒットもあり、ソフトの販売数は5億本にも上るとのこと。
余談ですが、私のテレビゲーム初体験は、ファミコンではなく「テニス」でしたね(エポック社)。
左右に上下に動く小さい板?があってそれを動かして球を打ち合うやつ。
当時のテレビゲームと言ったら、それはそれは高価なものでしたから、クラスの中でも裕福な家庭にしかないわけです。
記憶では、北島くんの家にあって、皆で集まってやらせてもらったな。
ちなみに、北島くんは学年1のハンサムボーイで女子人気No.1でした。

全ての基礎が入っている

ゲーム産業論を研究されている立命館大学の中村彰憲教授によると、ファミコンには「ボタンを操作する」「敵を倒す」「クリアする」など、現在のゲームにつながる基礎要素が全て入っているそう。
ゆえに、画質や音質は最新機に劣ってはいても今でも十分に楽しむことが出来るのだと。

ビートルズを「古い」と言って聴かない人はいない

現在のポップミュージックの基礎はビートルズが創ったと言う方がいます。
全てがそうかは別として、私も個人的にはそう思います。
私がビートルズを聴き出した(一時はファンクラブにも入っていました)きっかけは、ジョン・レノンが射殺されたことを受けての追悼特番をたまたまテレビで観たこと(その時の衝撃は凄かったなー、なんじゃこりゃ⁉︎と思いましたね、その音楽に)。
つまりは、前述の横浜国大のサークルのメンバーがファミコンに出会ったのと同じようなパターン。
そして今、ビートルズのサウンドを古い、と思う人はいないのではないでしょうか(近年含めジョンの死後の新曲に関してはちょっと色々と思うところはありますが)。
まさに「本質は時空を越える」です。
レトロは、「実はレトロゆえに人気なのではない」のです。
IPの創造、そして、その活用―――
この両面においてこの言葉はとても大切な基本になるのではないかとファミコン人気再燃から思うのです。
こちらも余談ですが、ビートルズというと「ポップミュージック」というイメージですが、世界初?のヘヴィメタル楽曲はビートルズの「ヘルター・スケルター」とも言われています。
幅広いな。

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