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トーキング・ヘッズ「ストップ・メイキング・センス」~ライブというIP~

不覚にも最近知ったのですが、トーキング・ヘッズの1983年12月ハリウッド・バンテージ・シアターでのライブを収録した映画「ストップ・メイキング・センス」の4Kレストア版が上映中!
公式ページに載っているメディアレビューによると、出来る限り大きなスクリーンで観よ!とのことなので、何としても上映中に行かねば!です。
これをみなさんがお読みになっている時点では私も観ていると思いますが、現時点ではまだ観ていません。
ので、レストア版の感想については書きません、あしからず。笑

映画公開40周年!

ただ、オリジナル版は観ました。
どこで観たかの記憶は定かではないですが。。。
公開40周年ということは、当時の私は浜松市在住の高校生ですから、浜松の映画館で観たということはない。
しかも、トーキング・ヘッズを聴き出したのは大学になってからでした。
大学時代、寮に住んでいたのですが、そこには音楽のセンスが良い先輩方がいて、色々と教えてもらったのです。
それまでは、洋楽好きだけれど、情報源はメジャーのものは「ベストヒットUSA」ちょっとトンガっているのは「ポッパーズMTV」という田舎の高校生でしたから。笑
初めて聴いたアルバムが1986年の「True Stories」。
かなり後期からのスタートです。
このアルバムに入っている「Wild Wild Life」を好きな先輩がいて、寮のダンス・パーティでかけるのです。
今考えると、この曲で踊るというのは、センスいいですよね〜。
さて、映画をどこで観たか?なのですが、多分、吉祥寺の映画館かな・・・。
結構やっていたのです、レイトショーでちょっとカルチャー感のある映画を。
吉祥寺、当時はそういう街でしたから。

映画館=コミュニケーションエンタメの場

公式ページに掲載されているロサンゼルスタイムスのレビューは、「スクリーン内の観客か、今の劇場の観客か、どちらの歓声かわからない!」
近年、応援上映・声出しOK上映というものが一般化してきていますが、これによって映画および映画館の、「エンタメプレース」としての性格というか可能性が拡大してきているなと思います。
昨年、観に行った中森明菜さんのよみうりランドイーストでのライブ映画も、観ている最中に「あー、ここで声援できたら気持ちいいな」というポイントの連続でした。
その時は観客の皆さん、静かにライブ映像を噛み締めていましたが、心の中ではきっと大声援を送っていたと思います。
「その瞬間」という唯一無二の時間を分かち合うことで盛り上がる―――
コミュニケーションはエンタメ体験において重要な要素の一つ

それが映画館という場で出来るというのは、これからのエンタメ体験の可能性の拡大につながっていくに違いありません。

テクノロジーの発展がエンタメの可能性を広げていく

今回の4Kレストアもそうですし、VRなどテクノロジーの発展がエンタメにおけるコミュニケーションの新たな創出を可能にしています。
ライブに関して言えば、アーティストのその時のパフォーマンスはその時にしか生み出せないものであり、その時の技術でしか撮る/録ることが出来ませんが、後世のテクノロジーの発展が、そのライブの持つ魅力を最大限引き出すばかりではなく、その体験クオリティを進化させていくのです。
ライブ映像コンテンツ。
その新たな「体験創造」は、これからさらに面白くなりますし、ライブというIPビジネスの可能性はまだまだ広がっていくに違いありません。

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