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東京ディズニーシーに見る「時空間」というコンテンツ

6月に「東京ディズニーシー」の新エリア「ファンタジースプリングス」がオープンします。
こちら、ディズニーシー8番目のエリアで「アナと雪の女王」「塔の上のラプンツェル」「ピーター・パン」のアトラクションが楽しめ、さらに新たな高級ホテルも併設されています。
投資額は、オリエンタルランド過去最高の3,200億円で、同社はこの新エリア開業効果で年間750億円の増収を見込んでいるそうです。
750億円の売上ではなく、増収ですからね、すごいですね。

1泊34万は本当に高いのか⁉︎

前述の高級ホテル、価格帯の異なる2棟で構成されているそうですが、このうち全56室の「グランドシャトー」は1泊1室約34万円~!
ですから、上限は幾らなんでしょうね。
すでに8月下旬までほぼ埋まっているそうです。
値段だけを見ると目の玉飛び出るな、と思いますが、とてもシンプルな言い方をすると、お泊まりになる方にとっては高くないのではないかと思います。
それは、お金を持っているからということではなく(きっとこのために貯金をして泊まるのを楽しみにしている方もたくさんいると思います)、それだけの価値がその人にとってはあるからです。
同じお客さんでも(お金持っている方含む)きっと、最近のビジネスホテルの値段をすごく高いと感じると思います。

空気+時間=時空間

ご存知の通り、空気がないと人間は死んでしまいます。
そして、人間が生きているということは時間が過ぎていくということです。
つまり、「空気と時間」は人間が生きていく上で不可欠かつ根源的なものということです。
ここで言う、空気とは酸素という意味ではありませんが、人間が生きていくことや、より充実した人生を送ることにおいて「時空間」の質というのは非常に大切な要素なのだと思います。
野田秀樹的?に言うと、言葉は、その言葉である理由と意味があるので、空気という言葉が生命体にとって不可欠な酸素という意味と、雰囲気というか空間の感じ(場の空気という形で使う時の空気)を表すことと同じであることは、きっと意味があるのでしょう。

時空間の創造=エンタメの根源的テーマ

東京ディズニーランド・東京ディズニーシーは、まさにディズニーのエンタメコンテンツによって創造された夢の国、夢の「時空間」です。
エンタメはそんな時空間を創るパワーがあると同時に、「時空間」創りこそがエンタメそのものなのではないかとも思います。
映画、コンサート、演劇、どれもそれに接している時は、自分がその作品などが創り出す世界=時空間の中にいる、ということですから。
以前ここでも書きました西城秀樹さんのフィルムコンサートが5月16日に東京でも開かれました。
場所はお台場の「Zepp DiverCity」。
1,300人のお客さんがペンライトを振って大熱狂のコンサートでした。
エンタメによる素敵な「時空間」創り―――
まだまだ色々な可能性が眠っていますね。


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