水田に浮かぶ「木立・熊野神社」。
水田の緑がまぶしいです。
ここは佐伯市「木立(きたち)」。
中央にある林は、神社の社叢(しゃそう)です。
雨がシトシト、雰囲気がありますね。
神社は、「熊野神社」。
ご覧の通り、水田に囲まれた聖域を持ちます。
おそらく、かつての神社はどれも「こうだった」のだと思います。
こんもりとした分かりやすい社叢がこのようにあったのではと。
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都市部では、土地利用の合理化が進み、ビルの屋上に鳥居を見たりします。
幸いなことに佐伯市には、神社の社叢が多数残る。
「小高い丘」や「小さな島」が社叢となっている姿は、ほんとに美しい。
いずれも高台に神社が置かれ、参道の長い階段はなおさら迫力があります。
しかし、熊野神社はフラットな立地に位置します。
珍しいパターンで、余計に目に留まってしまう。
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木立は3つのダムができるまで、水害に悩まされた地域だったと聞きます。
それだけに、なぜこの場所に神社があるのかが、大変気になります。
ひとつ言えるのは、木立の中心にあるということ。
古くは防衛の拠点でもあったのでしょうか。
そんなことを思いながら、木立を通り抜ける。