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育成の観点からオフェンス・システムを考える

バレーボールの戦略を考える上で、熟考すべき要素としてオフェンス・システムをどのように構築するのか?という点は極めて重要であるように思います。そして、このシステムを考えていく際はローテーションというルールの存在が非常に大きいということに気がつかされます。

ローテーション※1. バレーボール(6人制)において、試合でサーブ権をとったチームが選手のポジションを時計回りに一つずつ変えていくこと

ローテーションというルールが、バレーボールというスポーツを特徴づける上での重要な要素であることは間違いありません。このルールによってバレーボール特有の戦略や戦術が発生していると考えられます。

本記事では、このローテーションというルールと非常に関連の深いオフェンス・システムについて考えていきたいと思います。

オフェンス・システムの考え方

チームプレーヤーの特長や能力に応じて、適切なオフェンス・システムを組むことがゲームにおいて重要となります。まずはここではいくつかあるオフェンス・システムについて確認していきましょう。

まず、オフェンス・システムを表現する際、次のように表すことができます。

「●ー◯」

●…1~6の数字が入ります。ここで表す数は、前衛でアタックをする可能性のあるプレーヤーの数となります。

◯…1~6の数字が入ります。ここで表す数は、セッターを担うプレーヤーの数となります。


それでは、次に具体的にどのようなオフェンスシステムがあるのかを見てきましょう。

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