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オープンソースの文化醸成が業界を発展させる

オープンソースの文化

サッカー指導者界隈では、オープンソースの文化が徐々に醸成されているようである。

そもそもオープンソースとは何かという疑問が出てくるだろう。元を辿ればIT業界で使われ始めた用語である。

オープンソースとは、人間が理解しやすいプログラミング言語で書かれたコンピュータプログラムであるソースコードを広く一般に公開し、誰でも自由に扱ってよいとする考え方。また、そのような考えに基づいて公開されたソフトウェアのこと。

IT用語辞典 e-Wordsより引用

IT業界では当たり前のオープンソースの文化がスポーツという勝敗が明確になる業界に醸成されつつあるということにどんな意味があるのだろうか。

まずは、本記事を書くことのきっかけとなった下記の記事を読んでもらいたい。

サッカー指導者界の新たなる潮流。「ゲームモデル公開のすゝめ」

オープンソースのメリット

さて、上記の記事を読んでいただけただろうか?

自チームの戦略や戦術を一般公開してしまうなんて頭がおかしくなったんじゃないか(私はそう思っていないし、尊敬の念しかない)。

そう思った読者もいるかもしれない。

しかし、それはおそらく自チームのメリットを最優先に考える思考からだろう(自チームが勝つことを優先する考えを否定しているわけではない)。

ここでもう一度IT業界に話を戻したい。IT業界の急速な成長・発展がなぜ成立したのだろうか?

その大きな要因として、オープン・ソースの文化が一番に挙げられると思う。この文化によって、ホリエモンがよく言う「車輪の再発明」という愚行が横行しなかったのだろう。開発者のオープン・ソース思考がIT業界の急成長を支えていたに違いない。

クローズドソース文化からオープンソース文化への転換

さて話は少し飛躍するが、IT業界の話をバレーボール業界、特に育成カテゴリーに当てはめて考えてみよう。

現状、バレーボール業界の育成カテゴリーにおいて、オープンソースの文化が根付いているとは思わない(いや、むしろクローズドソースの文化のほうが色濃いだろう)。

しかし、この状況が続く限り「車輪の再発明」という愚行のサイクルから抜け出すことは期待できない。

成長・発展のない業界の中で、相対的に勝つためにはクローズドソース思考が有効だが、業界に成長・発展を望むのであれば、オープンソース思考が必要だ。

さて、あなたはどちらの業界に属していたいだろうか?

業界全体の成長・発展を願うという考え方で

業界の成長・発展を望まない人間は存在しない(と信じている)。

であれば、自身の持っているノウハウや知識を惜しみなく共有していくことが業界にとっての最適解だと言えるだろう。

また、オープンソースの文化が醸成されていけば、間違いがあったとしても周りから指摘を受けることもできるし、価値のあるノウハウや知識であれば業界の成長・発展に役立つことができる。良いことづくめである。







バレーボールに関する記事を執筆しています。バレーボーラーにとって有益な情報を提供することをコンセプトにしています。