天気日記20180731
火曜/はれ
ばあちゃんが畑でとれたスイカを持ってきてくれた。
いわゆるおそそわけに相当すると思われる。
ばあちゃんは農家というわけではなくて、ふつうに家庭菜園的に、あくまで趣味的に、農作物を栽培しているわけだ。
趣味的にというと、どこかエンターテインメントなかんじがするが、そういうわけではなさそう。土地をほったからすわけにもいかないから、というこの世代の人たち独特の義務感のようなをものをかんじる。
とはいっても義務感という表現では、どこか重たさもある。
僕がどうしてもスマートフォンをいじってしまうように、彼女はどうしても畑をたがやしてしまうのだと思う。やらないと気がすまないのだろう。
ばあちゃんのつくる農作物は、必ず美味というわけではない。
彼女の名誉のために多少表現はぼかした。
たぶん「うーん今年のはあんまりやねえ」と会話をすることまでを含めてある種の様式なのかもしれない。
もしかしたら世にあふれている味にぼくたちは慣れすぎているのかもしれない。
スイカをつくったから分けるという行為に、営みをかんじられたし、とても夏みをかんじた。
そして、80歳にもなって娘や孫につくった野菜(そうスイカは厳密には野菜)をあげるなんて、はっきり言って、愛をかんじた。
現場からは以上です。
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