SNSで伸びる絵が描けなくても稼げますか?
「SNSで伸びる絵が描けなくても稼げますか?」
という質問に対して、私は「稼げる」と考えています。
なぜなら、仕事を依頼する人がどのようなイラストレーターを求めているか知っているからです。
今回は私の体験ではなく、業界で長く稼いで実績のある方々の記事を引用してご説明します。
求められているイラストレーター像
①イラストレーター生存戦略さん
イラストレーター生存戦略さんでまさにこの議題について取り上げられています。このHPを運用されている粕田さんはフリーランスから法人化したイラストレーター・アニメーターです、イラストレーターで独立後1年目でなんと800万も稼いだそうですよ。
この記事によりますと、イラストレーターの選考基準は以下のように述べられています。
イラストレーター自身の影響力を必要としない多くの案件では、SNSのフォロワー数は選考基準ですらない場合もあります。
最も重要視されるのは、その人の絵柄・クオリティが案件にマッチしているかどうかというところ(当たり前ですが)
さらに意外かもしれませんが
・納期をちゃんと守れるか?
・こまめに連絡をとれるか?
・コミュニケーションはちゃんととれるか?
・ちゃんと最後までやり遂げてくれるか?
・修正指示に従ってくれるか?
など社会人としての基本やマナーが重視されたりします。
SNSに関しては、むしろ情報漏洩などの不安の種だと言っているディレクターもいました(イラストレーター生存戦略調べ)
引用:https://ksd-illust.com/sns_followers#toc2
SNSのフォロワーは選考基準にすらならず、社会人としての基本やマナーが備わっている人が求められるみたいですね。
②ネット絵学さん
ネット絵学さんは虎硬(とらこ)さんという方が運用しており、pixivに所属してるイラストレーター、コラムニストです。京都芸術大学のイラストレーションコースの准教授もされています。
彼の書籍には、業界ごとに「絵師に求める基準」について書かれています。
これを見るとフォロワー数を重視する業界とそうでない業界は半々といったところですね。しかしイラスト制作を依頼する業界という視点から見ると、重視しない業界の方が多いです。
③おこめDさん
おこめDさんはゲームディレクターです。経歴はギャルゲ会社→アニメ会社→ソーシャルゲーム会社→ゲーム開発会社と業界歴は10年のベテランの方です。
彼のnoteでフリーイラストレーターの選考基準について書かれています。
探す際の基準は、無名であること(有名だと高いため)、仕事にあっているイラスト、デッサン力がわかる絵(全身)、丁寧な仕上げのイラストです。これらで優先順位をつけリストアップしていきます。
引用:https://note.com/okome0306/n/na97029239c03
無名である、というのは「SNSで伸びてない」とはイコールではありませんが、伸びてない人も対象に入りうるというのが十分証明できるかと思います。
「稼げる=SNSで伸びてる」わけではない
これらの情報から、私はSNSで伸びなくても稼げると確信しています。
それに、SNSを伸ばしたいのは依頼がたくさん来て欲しいからだと思うのですが、いくら仕事を依頼されても月収50万には届かない可能性もあります。
現に私は1年先までスケジュールが埋まっている状態ですが月収平均25万円。なので私が50万稼ごうと思ったら単価を上げるか納品スピードを上げる必要があるんですよね。そのためには顧客を変えたりイラストの質自体をあげていく必要があるかもしれませんね。
稼ぐことに対してSNSを伸ばすことが十分条件でないことはわかっていただけたかと思います。
SNSは有効な営業手段ですが、稼ぐためにできることは他にもありまし、やるべきことはたくさんあります。フォロワー集めに躍起になりすぎず、求められるイラストレーターになるための努力をしていきたいものですね。
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