下を向いて歩く。顔をあげることができなくて。

日の出ている時間が長くなり、帰りの公園での景色が綺麗になってきた。

オレンジと水色と白の絶妙な色の混ざり合いを見ていると、心が落ち着く。


普段はずっと、下を見ながら仕事に向かう。道路の傷は見慣れているけど、ふと顔をあげたときに、「こんなお店あったっけ」と気づくことがある。

下しか見れないほど心も落ちぶれ、そしてそこから這い上がる気持ちさえ、下向きのまま。



公園のベンチにちょこんと座り、少しの間、夕陽を眺める時間が好き。その間だけは、顔をあげることができる。


2人で上を向いて笑える日がくるのだろうか。まだまだ不安の方が勝ってしまう日は、続いている。

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