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〇〇減少=経済衰退→副業解禁

みなさん、こんにちは。
老後2000万円問題アドバイザーの石川です。

今回は新型コロナウイルスの影響で高まっている副業需要について書かせていただきます!!
最近コロナの影響で採用を止めたり人件費を抑え始めたりしている企業が増え始め、経済不安や外出自粛による余暇時間の増加により副業を探す方が増えている傾向にあります。

では、果たしてこの”副業をする”という考え方はコロナが収束するまでの短期的な思考と考えて良いのでしょうか。
そこで今回は、数年前から日本全体で起こり始めた副業解禁という流れがそもそもなぜ生まれなのかというところから書いていこうと思います。

経済成長

(1)〇〇増加=経済成長

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なぜ副業と騒がれる時代になったのか。
これには今の日本経済が大きく関係しています。

経済成長って、するといいですよね??
経済が成長すれば給料が上がりますし、ボーナスが上がります。退職金も増えます。国にとっても個人にとってもいいことだらけです。
そして、この経済成長の要因は経済学の観点から見ると「人口増加以外の要素がない」と言われるそうです。
どうゆうことか。
人口が増加すればその分土地の値段が高くなります。自動車、家電がよく売れます。食品がよく売れます。
このように国の需要の母体は全て人口によって決まっています。
そのため、人口が増えれば経済は成長していきます。
つまり「人口増加=経済成長」という原理原則があります。

(2)日本の現状

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「人口増加=経済成長」という原理原則があるということは逆もまた同じです。
人口が減少すれば経済は衰退します。
経済が衰退すれば、給料は下がりますし、ボーナスもカットされます。退職金も減ります。国にとっても個人にとっても悪いことだらけです。

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では、この国の現状はどうなっているのかというと、日本は2008年をピークに人口が下がり続けています。
どれぐらい減っているかは出生数から明らかです。
1947-49年までの3年間(第一次ベビーブーム)で出生数は806万人、1年で約270万人が生まれていました。
しかし、昨年生まれた赤ちゃんは1899年の統計開始以来初めて90万人を下回りました。ベビーブームの時と比べると約3分の1になってしまっています。
そして人口減少に伴い経済は衰退しており、ついに昨年の5月にはトヨタの社長が「終身雇用は難しい」という発言をしました。日本一の企業であり、日本のGDPの約1割を占めるトヨタでさえ終身雇用が難しいと発言したことは大ニュースとして取り上げられました。

(3)日本の未来予測

では、今後日本はどのようになっていくのでしょうか。
このまま放っておいても、そのうち人口が回復し、また経済が成長に向かうという未来が待っているのでしょうか。

そこで、世界中の他の国を見てみると、一度人口が減少し歯止めが効かなくなってる国は多くあります。日本とは性質が違いますが、多くのヨーロッパ諸国で現在人口問題が深刻化しています。
最も深刻なのはルーマニア。日本と同じく少子高齢化が進み、西ヨーロッパへの人口流出が激しく、この30年で人口は2300万人から1960万人と、300万人以上減少。これは現在の総人口の18%に相当します。また、このことからスキル人材の流出が起き、それによってもたらされた経済損失は日本円で約1兆2500億円(同国のGDPの6%)に上ります。
他にもブルガリアやギリシャなどが人口減少による経済衰退の真っ只中です。

そして、こうした国々が経済を回復するために取り組んでいること。それが人口流出の防止移民の受け入れです。
島国のため人口流出の危険性がヨーロッパ諸国より少ない日本にとって、今後はこの移民の受け入れが重要になってきます。

しかし、日本は現状この移民の受け入れに関して消極的です。
その要因として、移民の方が暴力沙汰を起こす危険性やカルチャーショックへの懸念をあげる方もいらっしゃいますが、本質は違います。
例えば移民を受け入れた場合、移民の方は基本、第一言語が英語を喋ります。そして、日本語も喋れる状態orもしくは国を挙げて日本語を習得させます。そして何より安い賃金で一生懸命働きます。
それに対して日本人はどうでしょうか。大半の方が日本語しか喋れません。そして、ある程度のお金を出さないと働いてくれません。
こうなってしまえば経営者は全員移民を雇うようになってしまいます。そのため、日本人労働者を守るという観点から移民を受け入れていないというのが現状です。

しかし、今後は確実に移民を受け入れていきます。というのも、このまま移民を受け入れなければ日本のGDPが現在の3位から2050年には8位に転落すると予測する学者の方もいます。
移民を受け入れて、国内の需要の母体を増やし、経済を再び成長に向かわせる。「人口増加=経済成長」という原理原則があるかぎり、これ以外に日本経済が再び活気を取り戻すことはまずないでしょう。

(4)副業解禁は「自社であなたの将来は守れません」のサイン

移民を受け入れていくようになれば私たちの労働者としての価値は低くなり、収入の低下はもちろんのこと、最悪クビということも考えられます。
そして、今後会社が雇う人間はお金を出してでも働いて欲しい特別なスキルを身につけた人間と、安い賃金でも会社に残って働いてくれる人になるでしょう。このように所得の2極化というものが懸念されています。
ただ、会社に勤めている労働者からすればよほどのやりがいを感じていない限り安い賃金でも会社に残りたい人はまずいないと思います。そこで広まった動きというのが副業解禁です。
いわば、副業解禁は「私たちだけではあなたの将来を守れるようなお金を出すことができないので、代わりに他の収入の柱を持つことを許可します。」という企業側からのメッセージなのです。

(5)副業ブームはコロナによる短期的なものか

このため、今後は収入の柱を1本ではなく2本、3本と持つパラレルワークという働き方を当たり前のようにしていかなければならない時代が来ることが予測されます。
今回のコロナで副業が再び脚光を浴びています。しかし、これを短期的なものと捉えず、いつかパラレルワークが当たり前になる世の中に備え、本業とは別で自分の好きなことを副業にする絶好の機会と捉えていただくといいのかもしれません。

おまけ)参考サイト

もし副業を探してる方、もしくはこれを機に副業に興味を持った方がいらっしゃいましたら、下記のサイトを参考にしてみてください。

副業サラリーマンの収入ポートフォリオ
運営者:愛狂書さん

私はよく本を読むのですが、愛狂書さんは以前僕が本好きの集まる交流会に参加させていただいた際、仲良くなった方です。
副業と本、そして英語についての興味深い記事がいくつか書かれていますので、ぜひ覗いてみてください!!

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