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「初心忘るべからず」
年老いていくと誰もが
年齢を重ねていくことの中で迷いを持つのが普通だと思います
自分も同じです。

初心忘るべからず

この有名な言葉みんなが知っているけれど、
多分誰が言ったのか多くの人が知らないと思いますが

コレは世阿弥(ぜあみ)が言った言葉です。

世阿弥は日本文化で有名な能の大家です

世阿弥はこのようにも言っています

珍しいものが花

花とは珍しいものであり

ひとは珍しいものに惹かれるので
つねに変化を遂げていかねばならない
そうでなければ
人に感動を与え続けることはできない。
それが花なのだと言っています。

世阿弥はこの花があってこその能だと

徹底的に花にこだわったようです

そして“初心”

日本人の誰もが知っている
言葉ですが

つねに世阿弥が言っているのが
この初心という事です。

日本人にとって世阿弥が言ったとされる
有名なあの言葉があります

“初心忘るべからず”です

この言葉には実は続きがあります

世阿弥によると
三つの初心というものがあって

是非の初心を忘るべからず

時々の初心を忘るべからず

老後の初心忘るべからず

だいたい最初のふたつについてはわかるような感じですが
最後の老後の初心忘るべからずが
とても良いです

ひとは皆年老いてしまい花もなくなっていきます

世阿弥も素直にそれを認めます
しかし、世阿弥は続けます

すなわち、老いても一輪の花が咲いている

コレを却来(きゃくらい)という言葉で伝えています

どういうことかといえば

それまで新しく追い求めて来た花ですが
原点に追い求めた花を
いろんな挑戦をしたのちに行うこと
その時、若い頃に
いたらなかった自分の全てが注がれ
そこに一輪だけの花が咲く

その花が美しい

そのようなことを言ってるんです。

難しい言い回しですが
ビギナーの時にやったものを

いろいろ経験を積んだあとにやる

それでできる花がとても美しい

そのように伝えているように思います

人間皆年老いていきますが

本当の花を咲かすのは老いたのちのこと

そのように思います。

初心忘るべからず

自分の中の解釈ですが、深い言葉だと思い

思います。 

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