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少し昔の話をする話

僕は不安障害を抱えて生きている。

今日は過去の自分を少し晒してみようと思う。自分が忘れるために、あえてここに刻んでおこうと思う。

僕の社会人のスタートは大阪のとある塾講師だった。最初は順調に進んでいたが、とある生徒に対する振る舞いがきっかけで社内掲示板で晒し上げられた。

社長の目の前で「戦犯」と罵られ、気づけば僕に声をかけてくれる人物は一人もいなくなってしまっていた。会社にいるだけで手が震え視線が怖くなりトイレに駆け込む毎日だった。

あの会社にいる人間を僕は一人も許せない。憎んでいる。

僕を不安障害へと最終的に突き落としたのは、そこから逃げ出して幾月か就職活動をした後のカメラマンの会社だった。ブライダルフォト。仕事自体は本当にしんどかったが、ものすごく充実していたし、本社の方が常に僕たちを心配してくれる本当に素晴らしい会社だった。

心配してくれる理由を僕はまだ知らなかったから。
神戸支社のトップが僕たちにパワハラを始めるまで、そう日数がかからなかった。

胸ぐらを掴む、張り手、怒号、挙げ句の果てには自分たちが研修で東京本社に向かう際、社長へ自分が最高の上司であると言うようにと強要された。

もう、人が信じられなくなっていた。初めてパニックをおこし、過呼吸で手が震え、動けなくなった。同期の同じようなパワハラを受けていた女の子が介抱してくれたが、上司はムービーを撮り笑っていた。あの顔は今でも焼き付いている。正直殺してやりたいと生まれて初めて思った。立場を守る事にしか興味のない人間だった。

そして、僕が出来上がった。
不安障害で療養するしかなくなった仕事のできない僕が出来上がった。

彼らを許さない気持ちは変わらないし、僕が至らなかった気持ちもある。色んな気持ちが灰色に心で渦巻いている。

僕はもう一度仕事がしたい。自分で金を稼いで好きなことに使いたいし、何より誰かに必要とされたい。

道は、遠い。

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