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半農生活のための農法・・・溝底育苗は成功するか?
半農生活で簡単に出来る野菜栽培法の確立と言うのも重要な課題です。
現在、見沼菜園クラブで取り組んでいる方法は、溝底での育苗です。
幅50センチから1メートルぐらい、深さ30センチ程度の「溝」を作り、その中にポットやセルトレイを置いて苗を育てる方法です。
こうすることで地上の気温変化の影響を受けにくくなる、真冬、真夏でもそれなりに育苗出来るのではないかと考えたわけです。
半農生活の場合、毎日、畑にいけるわけではないので、数日おきでもどうにか苗が育つ方法でないと使えません。
「毎日、水をあげましょう」と言うのでは使えないわけです。
当初、セルトレイを潅水トレイの上に置いていたのですが、潅水トレイ自体に水を張っておくと、種の周りが酸欠状態になってうまく発芽しない、または発芽しかかっていても腐ってしまうと言うことが起きました。
それで水を張らなければどうかと言うと、酸欠状態は回避できるのですが、今度はセル内の土が乾いてしまう、
ある時、セルの上部の土が乾いていても、下は乾いていないのをみて、発芽プロセスが始まった後、根が一定の深さに達するまでどうにか土の上部の水分も保たせることができれば良いのではないかと考えました。
それで潅水トレイの上にセルトレイやポットを置くのでなく、地面に直置きする、こうするとセルトレイやポットの下の穴から根は地面に達して、そこから水分が吸えるようになる、
そうするとかなり・・・時には1週間程度放置しても、けっこう「保つ」と言う事が分かりました。
また、種まき前に、土を十分に鎮圧した上で、底面潅水すると、セル内の土の水分がかなり「保つ」事も分かってきました。
しかし、5月頃から気温が上がり、太陽高度が高くなって、日射も強くなってくると、水分蒸発も活発になってくる・・・すると、セル内の土が乾きやすくなるようです。
これをいかに抑えるか、もしくはセル内の土が乾かないような状態に保てるか・・・
一つの方向性は、夏場はセルを用いず、ポットのようにある程度、土の容量が大きいものを使うこと、こうすると土全体が乾くと言うことがないので、発芽率は良くなるようです。
もう一つの方向性が遮光、あるいは土の上部に籾殻などをまく、土の上部に例えば「ぬか袋」の紙を被せてみると言った方法で、発芽するまで土表面からの水分蒸散を抑えると言う方式です。
3番めの方向性が、この「溝底育苗」。
つまり、半地下的な環境に苗を置く事で、地上の気温変動の影響を受けにくくする事です。
今年の春野菜については、サニーレタスやビーツ等の育苗がうまく行っているようです。
問題は5月・・・そろそろ、秋冬採りのキャベツやブロッコリーの育苗が必要になってくる時季です。
ここを乗り切る方法を開発していきたいと思います。
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2週間予報では、数日前まであった3/13-14の「暴風雨」予想が消えました。ほっとしています。
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