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昨日、さいたま市の最高気温は38.8℃と39℃近くを記録したようです。

同じ38℃-39℃台で7/16に農作業した時は、午前中から30分~40分に一度20分ぐらいの休みを入れました。午後には水浴びをして、車の中でクーラーに当たってからでないと作業が再開できませんでした。

以前に8月に38℃台で農作業した時は、午前中は水分補給の「水飲み休憩」程度、午後も1時間に1度程度の休憩で済んだ事があります。

7/16は、今回もその程度の休憩頻度で大丈夫だろうと考えていたのですが、全然違いました。

実は7月と8月では太陽高度正弦値がかなり違うのです。

太陽高度は夏至に最大となり、7月から8月にかけて少しづつ低下していきます。地上が受け取る日射エネルギーは、その太陽高度の正弦値(いわゆる三角関数の「sin」の値です)に比例します。

厳密には、地上での日射の強さは、太陽からの距離にも関係していますが、正弦値ベースで比較してみると、夏至の時に比べて、7/23の「大暑」の時は、98.24%なのに対し、8月に入ると8/1 97.21%となります。

大暑の時より8月初は、太陽高度正弦値は1%下がるわけです。

更に立秋になると、8/7 96.31%、お盆の頃は8/15 94.81%と大暑の頃より2-3%下がります。

まだ暑いというより、例年8月初からお盆の頃が気温のピークになる事が多いのですが、日射の強さと言う点から言うと、大暑の頃よりかなり下がってきているわけです。

7/16の農作業が、休憩ばかりで全然進まなかったのは、この日射の強さと関係があると思いました。

7/16の太陽高度正弦値は、夏至の時の98.84%と大暑の頃より0.6%高く、日射は相当強かった事がわかります。

昨日(7/27)は、最高気温の水準としては、7/16と同程度でしたが、農作業は、1時間に一度程度の水飲み休憩のみで済み、水浴び休憩は不要でした。

午後にはかなり涼しい風が吹く時もありました。

「秋来ぬと目にはさやかに見えねども、風の音にぞ驚かれぬる」は立秋の頃の歌です。

立秋(8/7頃)になると、秋が来たと目に見える感じはないが、風の音が変わってきていると言うわけです。

この夏から秋への変化は、どうやら立秋の前、大暑過ぎから始まっているようです。

大暑の前後は「梅雨明け十日」と呼ばれる強烈な日射の時季とされます。

この時季は、梅雨期には雲で遮られていた日射が直接地上に届きます。そして、まだ十分、太陽高度が高いため、かなり強い日射しを受けることになるわけです。

この時季を過ぎた7/31は立夏から八十八日目、つまり、「夏の八十八夜」です。

「夏も近づく八十八夜」と言う歌の文句は、ゴールデンウィークの初め頃、「立春」から八十八日目で、「立夏(5/5頃)」が近づいていることを示しています。

これにならって言えば、7月末は、「秋も近づく夏の八十八夜」だと言えるでしょう。

実は、大暑の翌日7/24に、夏ニンジンの種まきを強行したのですが、土が乾いてしまっていて、発芽はしなさそうです。

数日から1週間待てば良かったなと思いました。

同じ7月と言っても、曇や雨の多い半夏生(7/2-7/6頃)、小暑(7/7頃)から大暑(7/23頃)にかけての「梅雨明け十日」と重なる時季、大暑を過ぎた「夏の八十八夜」では、土の湿り気や「風の音」がかなり異なるようです。

7月まきや7月植えは、小暑-大暑期は避け、7月初の半夏生期、または7月末の「夏の八十八夜」期にした方がうまくいきやすいのではないかと思います。

2週間予報は、立秋頃から最高気温の水準が下がってくる、雨が降る日も出ると予想しています。

農作業の目安として、節季や雑節とその年の中長期予報を組み合わせていくのはやはり有効なように思います。

五枚目の数字づくり、本日のお題は、「3」、「7」、「10」、「12」を使って、「6」を造るです。

頭の中で考えていないで、実際にポーカーチップを積んだり、並べたりしてやってみましょう。

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