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水害多発期の目安としての「半夏生」

「雑節」と言うのがあります。中国で生まれ日本に入ってきた二十四節季、例えば、春分や冬至等以外の「土用」や「八十八夜」などを「雑節」と言います。

「萬葉集釋注」の中で伊藤博さんは、「四季」・・・つまり、1年を春夏秋冬に分けると言う考えは中国で生まれたものだとしています。伊藤さん自身は、日本の季節は四季と言うより六季ではないかとしています。

実際、日本の季節の移りゆきはかなり目まぐるしいもので、六季でも不十分かもしれません。

同じ中国生まれの考えでも、二十四節季、七十二候は、約2週間おき、約5日おきの季節変化を表していて、こちらの方が日本の季節の移りゆきに近い表現かもしれません。

雑節は、立春から88日目を八十八夜、夏至から10日後、またはその後5日間を半夏生とするなど、二十四節季とも関連しながらも、二十四節季とは別の日付を表しています。

昔の人達は、雑節を使うことで、時季の農作業や台風到来等、その季節に注意すべき点を理解しようとしてきたのだと思います。

さて、いわゆる「梅雨」明けが近づくと集中豪雨とかゲリラ豪雨が起き、各地で水害が多発するようです。

今年は、「梅雨」入り前後の6/3に見沼菜園クラブの冠水が起きました。

こうした「梅雨」前後の水害について、立春ではなく、立夏を起点とした「六十日目」、「六十六日目」と言う新しい「雑節」を考えたらどうかとも思いました。

ちなみに、2019年、台風19号で見沼菜園クラブが冠水したのは、9月11日、雑節の「二百廿日」の事でした。立春から210日目です。

古来、二百十日(9月1日頃)、二百廿日は、稲刈りとともに台風到来に備えるとされた「雑節」です。

今年の6/3冠水は、立春来120日目、立夏以来30日目で、二百廿日的に言うなら、「百廿日」、「三十日目」と言える日です。

また「梅雨後半豪雨」が起きやすいのは例年7/3頃から7/10頃です。

立夏起点で言うと、60日後が7/3、66日後が7/9なので、「六十日目」、「六十六日目」と言う雑節を防災の目安にしたらどうかなと思ったわけです。

わざわざ新しく立夏起点の雑節を造らないで、「既存(?)」の雑節で考えるとすると、「半夏生」は7/2-7/6頃です。

「半夏生」はほぼ「梅雨後半豪雨期」に一致するわけです。

半夏生の後、二十四節季は、小暑(7/7頃)、大暑(7/23日頃)と巡っていきます。

半夏生前後から小暑、大暑頃までを「梅雨明け豪雨」警戒期間として「節季・雑節カレンダー」に書き込むと良いかも知れません。

なお、「七夕」とするのは反対です。

七夕は本来、文月(旧暦7月)に行われる行事です。今日でも仙台では旧暦で七夕が祝われています。(新暦では8月になります。)節季や雑節の感覚を現代に活かすなら、七夕を新暦7月7日にしてしまうのは、趣旨に反するように思います。

水無月(旧暦6月)は、新暦7月に相当し、梅雨明け後の「乾いた」感をよく表していると思います。

梅雨前後の季節感を表現するには、「旧暦」を使った方がよいと思います。

2週間予報は、7月下旬、雨が降る日が増え、最高気温は平年値を下回る時もあるとしています。

ここ数日、危険な水準での「猛暑日」となっています。また、今週末もかなり暑くなりそうです。

ただ、このまま、日を追って最高気温が高くなり続け、「超超猛暑」となっていくのではないようです。

日本は海に囲まれており、海水温が高くなると雨が降って気化熱で気温が下がると思われます。

災害と気候緩和、島国の季節変化は、「海」の持つ作用に影響されています。

五枚目の数字づくり、本日のお題は、「2」、「4」、「8」、「3」を使って、「4」を造るです。

頭の中で考えていないで、実際にポーカーチップを積んだり、並べたりしてやってみましょう。

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