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親が子離れをする方法(思春期編)     

思春期の子どもをお持ちのお母さん、お父さん。
お子さんとの接し方に悩んでいませんか?

わが家はワンオペ育児の中、思春期に突入。
異性の子どもを理解しようとしてもなかなかうまくはいかず、子どもとの口喧嘩が絶えず勃発!
その頃の私は、ただ反抗期の子どもをなんとかまともな学生ににさせようと必死になっていました。

毎日扱いに疲れ果てている中で、ある時、それは逆効果で意味がないことに気づいてしまいます。
その模索している中で気づいたのは、私が息子に依存しているということ。
この状態を打破するには、親が子離れをすべきだ、と。

その後、ある手段を使って自分から子どもと離れたのです。
徐々にその最悪な状況を脱出することができました。
わが家流ではありますが、私たちがどのように息子の思春期を切り抜けたのか綴りました。
ご参考にしていただければ幸いです。

中2病という最悪な反抗期


「中2病」と呼ばれる言葉はご存知ですか?
私は親になって息子が小学生の頃初めて知りました。
親・子どもにとって、超超超~最悪な反抗期があります。その時期がだいたい中学2年生の時期のため「中2病」と呼ばれています。

わが息子も例外ではなく、中学1年生の後半に「中2病」が発生しました。
小学生の時は引っ込み思案ですごくおとなしい子どもでしたが、中学に入ると性格が逆転! 
人の前に立ち、授業中にバンバン手をあげる、目立つ子になりました。
と、ここまではいい話。
残り90%はもう悪ガキを絵にかいたような奴で、学校・家で口喧嘩ばかりの日々を過ごしていたのです。

子離れしようと決意をした日


中学2年になると、さらに悪さがエスカレート。
当時は毎日喧嘩でお互いストレスが半端なく、その解決策を見つけたくて、本やインターネットでリサーチしていました。
そのリサーチした「扱い方」が効果を発揮するかどうかは、子どもによってさまざまで、息子にはどれもピンと来ない。忠実に実行できないのです。

そんなある日、息子が「もう小学生じゃないんだよ!」、と私に食ってかかってきました。それをきっかけに、私がまだ息子を子ども扱いしているからイライラするのかな? と自問自答を始めます。


中学生といっても、まだ小学校7年生や8年生の内面なので、親はつい子ども扱いをしてしまいます。
こんな悪ガキを軌道修正しようとしても、親の言うことを聞かないから無理。
子どもは親から離れて自立したがっているのね、と気づきました。
でも、毎日喧嘩ばかり。どうやって自分が子離れしたらよいか、ものすごく考えました。

結論として、お互い少し離れてみようと思ったのです。
家に一緒にいなければいい。

そうだ。外国留学に行かせよう!

フィリピン留学計画

英語が大嫌いだった息子。
大学では理系へ進みたいといっていたので、理系なんて文献が英語やドイツ語だから、語学ができないと大学行けないよ? と言いましたが、やる気はゼロ。

このままでは英語が進学のネックになると思い、留学を考える前から毎日25分フィリピン英会話を開始していました。
Skypeでマンツーマン、フィリピン人はフレンドリー!
マンツーマンで逃げられず、最初はブーブーいっていましたが、案外片言でも話せていたのです。
そうだ。ひとりでフィリピンへ行かないかな?

まだ親の支えが必要と思っていても子どもは離れたがっている。
それならば、フィリピンへ行って英語も習えるから一石二鳥じゃん!
フィリピン人の先生はフレンドリーで、わが子はお話し好きなので、きっとよい影響があるだろう。
と、思い立ち、お金を貯めて英語留学計画を開始しました。

子どもの意外な反応

両親や周囲のママ友、同僚は口を揃えて「15歳になったばかりでは危ないよ!」。賛成する人は誰ひとりいませんでした。
唯一、フィリピン航空に勤めていた友人だけは大賛成で、「あの子なら大丈夫じゃない?」と。
私も息子ならひとりで行けると信じていましたが、最終的に、子どもに判断を委ねることにしました。

ダイビングライセンス取得をセットで提案すると、海が大好きな息子は、「うるさいおばさんがいないなら、面倒な英語もやってあげるよ!」と悪ガキのほほ笑みで、即OK(笑)。
親としてはちょっと複雑。ちょっとくらいさみしがってよ~と、心の中でつぶやきました。


いざ、ひとり旅へ

私が息子に選んだのは日本人が少ない学校でした。
セブ島は日本人が多く、日本人同士で固まるから意味がありません。
ドゥマゲッティという場所で、セブ島のお隣の島。
直行便はなく、マニラ乗り換え。
海外へは2回連れて行ったことがありますが、フィリピンも、ひとりでの渡航も初めて。
トランジットの時は、航空会社にヘルプ申請をすれば、日本や海外の空港内で手助けしてくれるシステムがあります。
その子どもにもやさしいシステムを利用し、あっさり旅立ちました。

大きな転換期

最初の1週目は、「英語レッスン時間が多すぎる!」毎日文句の連絡が来ていました。しかし、週末からはパッタリなくなりました。
先生たちと仲良くなって、話すのが楽しくなったらしい。
私的にはもっと頼られると思ったのですが、3・4日で慣れてしまい、ちょっと力が抜けてしまいました。
習うより慣れろなんですかね!

毎日悪だくみばっかりで、学校から呼び出されていた息子は、ひとりぼっちになってフィリピン留学で大きく変わりました。
ひとりの大人として扱ってくれるフィリピンが大好きに。
そして、こんな成果がありました。

1,英語が何よりも好きになったこと。
2,掃除・洗濯・炊事をしてくれている親に感謝ができるようになったこと。
3,ひとりでは何もできないと自分で確認できたこと。
そして、私は息子はもう大人への階段を登っていたことに気づきました。

かわいい子には、旅をさせろ。

英語が話せなくてもなんとか自分でできる。息子はそんな経験をしました。
たった数週間のひとりでの留学でしたが、自分で考えて、自分で判断する。
それが間違っていても、親の責任ではなく自分の責任だということを学びました。

何よりも、私は子どもと離れてさみしくてしょうがなかったけれど、まだまだ小さな子どものような扱いをして、子どもから離れる自信がなかった。
しかしこの短い間に、息子が世界で一番かわいいことを感じ、誰よりも息子を理解してあげたいと思ったのです。
だからこそ、今息子の意思を尊重し、子ども扱いせず親が子どもから離れてあげることが必要なんだなと確信できました。

昔の人が良くいっていた、「かわいい子には、旅をさせろ」という言葉は間違っていませんでした。
子どもだけではなく、大人も成長できますよ。
ひとりでゆっくり考える時間を与えてあげられるところは、海外留学だけではありません。単なる一例。
その子にあった処方で、そろそろ子離れしましょう。
親から離れてあげることは、結果的にお互いの関係を良好に保つ一番の薬ですよ。
思春期で悩んでいるご家族は、ぜひお試しあれ。



















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