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メンバーがつい"整う"目標を設定する会「腹落ち会」とは?(背景編)

10月に入り、ヒトカラメディアは2020年度の下期に突入しました。
それぞれのメンバーは、日々の業務に取り組みながら、下期の目標を設定するシーズンに突入しています。

それと同時に、「チームとメンバーが健やかにチャレンジし前進するのをサポートすること」をミッションとする私のカレンダーには、「腹落ち会」のご予約をたくさんいただいています。

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さて、この「腹落ち会」とはなんなのか? 

ヒトカラメディアの目標設定のための取り組みの一つなのですが、今日はこの「腹落ち会」をご紹介します。

「腹落ち会」とは

正式名称は、「エネルギーを無駄にしない!腹落ちする目標を考えようの会」です。 (長いですね。) 

ヒトカラメディアの現行の制度上では、半期に一度個人目標を上長と一緒に設定するのですが、「腹落ち会」とは、上長と目標面談を行う前に、目標設定を行うための材料出しを行う会です。

目標を立てる本人と、そのメンター、そして私という3人で行います。(このタイミングで、メンターが変更になることも多いので、その場合は旧メンター+新メンターの4人で行うこともあります)

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「腹落ち会」が生まれた背景

目標設定面談だけでも、時間がかかるのに加えて、なぜあえてさらに「目標設定面談のための事前準備の面談の時間」を設けるのでしょうか?
それには、いくつかの背景があります。

① 期末に「びっくり評価」が起きちゃう問題 (双方が腹落ちする目標を立てる)

「腹落ち会」を始める以前は、お恥ずかしながら目標設定自体のフローや仕組みが曖昧なまま運用がされていました。1on1などはあったものの、そこで目標についてはほとんど語られることはなく、それぞれのメンバーが自分自身でチームの中での役割や、仕事の中での工夫を見出し、それに全力を注いでいました。

そうすると、メンバーは「これが自分の役割だ」と感じて精一杯努めていても、それが上長からの期待とずれてしまっていることがあり、その結果、期末の評価や査定でいいフィードバックが得られず、モチベーションを下げてしまうということが発生してしまっていました。(「え、そんなことが期待されてたん?はじめて知ったわ〜はよ言うて〜」これが俗に言うびっくり評価。。) 

そのため、期初のスタートの時点で、お互いにしっかりと対話を行ない、期待を擦り合わせた上で、双方が腹落ちする目標を立てられるように時間を確保しよう、という動きにつながりました。

② どうしても「上長からの圧」を感じる問題 (伝えられる言葉にする)

ただし、それでもいざ面談の場となると、「上長からの期待」が必要以上に大きく聞こえてしまうことがあります。「この半年はこれを頑張って欲しいんだよね!」と言われると、「あ、はい・・・(本当は、もうちょっとこういうチャレンジもしたいんだけどな・・・)」と言葉を飲み込んでしまうようなこともしばしば。

そんな時に、自分の中に「伝えたい何か」が明確にあると、「期待は理解しています。それに加えて、今後こういうことを見据えて、〜〜もやってみたいんです」と自信を持って伝えることができます。 これがもし、曖昧なままだと、「上長の圧(だと感じてしまっているもの)」に押されて、腹落ちしきれないまま、上長からは「目標を握った」と認識され、そのまま期が走り出してしまうのです。

そこで、事前に自分の心の中を整理し、「これがやりたい!」という気持ちを言葉にして用意しておくために、腹落ち会では本人の内発的動機を中心に、明らかにしていっています。

③ 日々業務に追われて、自分を見失う問題 (内省の時間をとる)

自分の「これがやってみたい!」を言葉にしておくことは大切だとお伝えしたのですが、これがなかなか日々業務に追われてしまっていると難しい。

1on1などで、メンターがそれを意識してコミュニケーションを取れているとスムーズなのですが、まだまだメンターもそこまでの対話スキルを高められていないという現状もあり、私が社内コーチ的に本人とメンターの内省と対話のサポートを行なっています。

なかなかゆっくり日常の中では時間が取れないからこそ、「目標設定」というのをきっかけに、半期の振り返りや中長期的な目線で仕事を捉えることを、1人1時間半かけてやっています。


そんな切実な課題感から「腹落ち会」は始まったのですが、「実践編」では具体的に、「どんなことをやっているのか」や「どんな効果があったのか」をお話ししていきます!

実践編はこちら


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