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「足の裏の米粒」と言われる資格

「なにかをはじめたい。」
漠然とそう思い始めたのはいつからだろう。
SNS、動画、ブログ…と浮かんできて、そういえばnoteってあったなぁと記憶の片隅から情報を引っ張り出した。

とりあえず気になる記事を読み漁り、何を書こうかと考え始めた。

それから数ヶ月が経った。
私はとにかく動き出しが遅い。
なにかをはじめたいくせに、なにを書くか全く思い浮かばない。

そして思い至ったのが、まず自己紹介。
書く内容は決まってない。
方向性なんてない。
でもなにかはじめたいから、とりあえず自己紹介をしてみようと思う。

  • 名前:サイ

  • 年齢:30代

  • 性別:女

  • 職業:建築士

  • 趣味:eスポーツ観戦

  • その他:食べることが大好き

びっくりするほど面白くない自己紹介。
それでも初対面の人に建築士だと言うと、女で建築士なのが珍しいからか、やたらと褒められる。
そのたびに思い出すのが、タイトルの「足の裏の米粒」だ。

「足の裏の米粒」とは一級建築士のことを指している。
取らないと気持ち悪いが、取っても食えない足の裏の米粒のような資格。
SNSで見かけてから、この言葉は呪いのように私の中に残っている。
この言葉は人から褒められるたびに顔を出す。
そして、「大したことない資格だよ」と私は口にしてしまう。

当時はとんでもなく勉強した。
医者や弁護士ほどじゃないにしても、それなりに勉強したし、たぶん20代の一番楽しい時期を犠牲にしたと思う。
そんな自分の努力をあざ笑うような言葉。

ここで改めて考えたい。
本当に一級建築士は「足の裏の米粒」なのだろうか。

答えは半分YESで半分NOになる。

というのも、本人が置かれている状況に左右されまくるからだ。

私は真面目系クズのちゃらんぽらん人間で、真っ当に働けていなかったため、一級建築士は転職に大いに役立ってくれた。
だから「足の裏の米粒」とは言えないと思う。

一方、きちんと働いてそれなりの給料をもらっている人は、恐らくちょっと給料が上がるくらいにとどまるだろう。
「足の裏の米粒」と言ってしまうのも頷ける。

そう、私にとって一級建築士は「足の裏の米粒」ではないはずなのだ。
でも人とは欲深なもので、転職して数年経つと薄給だった前職のことなんて忘れてしまって、もっと給料くれ!となってしまった。
一級建築士を取ったくらいじゃ、ポーンと給料が跳ね上がるなんてことはないのだ。
結局経験がものを言う世界である。

つまり、「足の裏の米粒」にしてしまったのは、一級建築士という資格を取って何も勉強しなくなった私自身というオチ。




そんなこんなで今は勉強とまではいかずとも、新しいことを始めてみたりしている。
このnoteもその内の一つだ。

いつまで続くかは自分自身もわからない。
この記事だけで終わってしまう可能性が高いと思っている。

果たして真面目系クズはどこまで頑張れるのだろうか。

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