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53.音楽のスピードと体感時間の関係性

大学時代、電車に乗っていると目の前の女子高生の会話が不意に耳に入ってきました。


「おなじ音楽聴いているのに、テンポが早く感じたり、ゆっくり感じたりするじゃん?で、早く感じる時って同じように過ごしてるのに朝余裕あるんだよね。たぶんそいう時って世間の時間が私の時間よりゆっくりなんだよね」


なかなかの超理論。
けれど当時妙に腑に落ちたこの発言。
確かにおなじ曲なのに今日は早いなとかなんか遅いなと思うことはしばしばある。
音源は変わらないのだから違うのは自分。
あながち遠からずの意見なのかもしれない。


なぜ同じ曲でもテンポが違って聞こえるのか?
どうやら心拍数と関係しているらしいのです。



朝余裕がある時に曲が早く聞こえるのは落ち着いているから
余裕がないと焦っているから心拍数が上がってゆっくり聞こえる
ということなんですね。


ゾウの時間とネズミの時間


心拍数で時間感覚が変わるというのは動物にも共通しているようです。
動物の一生の心拍数は約15億回なんだそう。

心臓が1回ドキンと打つ時間を心周期と呼びますが、ヒトの場合はおよそ1秒です。ところが、ハツカネズミなどは、ものすごく速くて1分間に600回から700回です。1回のドキンに0.1秒しかかかりません。ちなみに普通のネズミは0.2秒、ネコで0.3秒、ウマで2秒、そしてゾウだと3秒かかるんです。


一回の心拍数に対して体感時間が同じだとしたら凄まじく違うことになりますね。
体重と時間も関係しているそうで

体重が2倍になると時間が1.2倍長くゆっくりになる関係です。体重が10倍になると時間は1.8倍になるんです。例えば、30gのハツカネズミと3tのゾウでは体重が10万倍違いますから、時間は18倍違い、ゾウはネズミに比べ時間が18倍ゆっくりだということになります。


つまり人も心拍数が上がることでトータルの寿命消費している分時間も早く感じるということなのでしょうか。
奥が深いなぁ…笑

こういう勉強をしてみるのも面白いですね!


ちなみに人間が15億回の心拍数に達するのは26.3歳だそうです。
縄文時代なら死んでたんだと思ったら感慨深いですね笑


引用





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