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世界が注目するヴィーガン!最新のヴィーガントレンドをご紹介!

最近日本でもよく耳にするようになってきた「ヴィーガン」

大塚食品やマルコメなどの大手食品メーカーから代替肉(豆で作ったお肉)が発売されたり、モスバーガーやドトールなどのファストフード店からヴィーガンハンバーガーが発売されたりと、続々とヴィーガン商品が登場してきている。

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日本語では「絶対菜食主義者」と訳される「ヴィーガン」は、肉、魚、卵、乳製品は勿論、鰹出汁やハチミツなど動物性が入った食品を一切口にしない。

世界で拡大するヴィーガン市場

豆を使用した肉を開発している「Impossible Foods」や「Beyond Meat」、緑豆を使用した卵液を開発している「JUST」など、アメリカではヴィーガンブランドが次々と誕生し、急成長している。

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世界のヴィーガンフード市場は年々拡大しており、2026年までに約261億ドルに達すると予想されている。

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ヴィーガンとの出会いはボストン

私がヴィーガンに関心を持ち始めたのは2年前。アメリカ・ボストンに住み始めた時である。

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Meet Upで出会ったアメリカ人の友人がヴィーガンだったことで、それまで言葉は知っていたものの、他人事として捉えていたヴィーガンに強い興味を抱き、彼に沢山の質問をした。

なんでヴィーガンになったのか?宗教上の理由なのか?
なんでアメリカではヴィーガンの人が多いのか?
お肉を食べなくても身体に不調はでないのか?

彼は一つ一つ丁寧に説明してくれた。

彼の話の中で一番驚いたのは、彼をはじめ「地球環境を守るためにヴィーガンになる人が増えている」ということ。

なぜ肉を食べないことがなぜ地球環境に良いのか?
キョトンとする私に彼は

・家畜がするゲップやおならにより、大量のメタンガスが排出されていること
・このメタンガスが地球温暖化に繋がっていること
・また、果物や野菜の生産と比較し、大量の水を必要とする畜産業は水不足問題も引き起こしていること


といったことを教えてくれた。

牛や豚がするゲップやオナラに含まれているメタンガスが地球温暖化に繋がる?!

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そんなバカな!と思い、ハーバード大学をはじめ多くの大学が発表している「ヴィーガンと環境」に関する調査を読み漁ったところ、これが真実であることを知った。

2018年にイギリス・オックスフォード大学が中心となって行った研究では、「ベジタリアンの食事にすると63%、ヴィーガンの食事にすると70%、温室効果ガスを削減することができる」と発表されている。
https://www.oxfordmartin.ox.ac.uk/news/201603-plant-based-diets/

「ビーフバーガーを週に1〜2回食べた場合、1年の間に604kgの温室効果ガスが発生し、これは車で約2,500 km運転した時に発生する温室効果ガスと同等の量になる」などの事実も記載されていた。

衝撃を受けた私は、そこからひたすらヴィーガンについて調べ続けた。
すると、環境に良いだけでなく、身体に良いことという研究結果も多数出てきた。

身体にもよい影響を与えるヴィーガン

ハーバード大学は「植物性食材をベースにした食事を食べることで、糖尿病のリスクが34%も低くなる」という研究結果を発表している。
https://www.hsph.harvard.edu/news/press-releases/plant-based-diet-reduced-diabetes-risk-hu-satija/

また、世界保健機関(WHO)は、赤身肉(牛肉や豚肉)や加工肉(ソーセージやベーコン)について「発がん性がある」としており、また過去の研究でも、赤身肉・加工肉を多く摂取した人はそうでない人と比べて、糖尿病や心血管疾患に罹患しやすいことがわかっている。

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環境に良いだけでなく、身体にも良い影響を与えるヴィーガン。
100%ヴィーガンにならなくても、2~3日に1食はヴィーガン食を食べるようにしたい。
色々リサーチしてこのような考えが湧いてきた。

何より世界の食トレンドを追いかけている身として、世界で市場が拡大するヴィーガンをwatchしなければ!と思い、2~3日に1食はヴィーガンに置き換える「時々ヴィーガン生活」を始めることにした。

ヴィーガン人口が多いアメリカでは、ヴィーガン料理を手軽に食べられる。

フードトラックでも通常メニューに加え、ヴィーガンメニューが用意されているし、スーパーに行けば、肉コーナーにも、冷凍食品コーナーにも、乳製品コーナーにも、ヴィーガン商品が用意されている。

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ボストンでは勿論、食トレンドの発信地ニューヨークにも何度も足を運び、ありとあらゆるヴィーガン料理を食べまくった。いくつかご紹介しよう。

アメリカで食べたヴィーガン料理

Beyond Meat

大豆やエンドウ豆などの植物性食品だけを使用して、本物の肉のような見た目・食感・味を再現した「代替肉(フェイクミート)」
「Beyond Meat」は世界一有名な代替肉ブランドだが、個人的には
①原材料名を見たところ得体のしれない物質が色々入っていたこと
②フライパンで焼いた際、とても臭いにおいがしたこと
もあって、一度しか食べていない。

Good Catch

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代替肉ならぬ「代替魚」。魚までヴィーガンになっている。
エンドウマメや海藻などを使用して、ツナのような見た目・食感を再現した食品。
味はオリーブオイルの味が強く、フェイクミートほどのリアルさはなかった。

88Acres

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かぼちゃの種やスイカの種など植物の種を使った「シードバター」で、牛乳や生クリームを一切使用していない。
ピーナッツバターを薄くしたようなテイストで、パンやクラッカーに塗るのには良いが、バターの代替品として料理などに使用することは難しそうだ。

そして、ニューヨークを訪れたら是非行って欲しいヴィーガンカフェがこちら。

By CHLOE

ファッション雑誌にも登場するなど、美貌と実力を兼ね備えた、ミレニアル世代の憧れクロエが27歳の時にオープンした、ヴィーガンカフェトレンドを作ったお店。

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テンペで作ったハンバーガーなど、ボリュームたっぷりで美味しい食事が食べられる。

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クロエのセンスが活かされたお洒落な店内インテリアにも注目!

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Van Leeuwen

ニューヨークを中心に展開するヴィーガンアイスクリーム屋さん。

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牛乳ではなく、ココナッツを使った植物性のアイスクリームが提供されており、とてつもなく濃厚で、普通のアイスより百倍美味しい。

トッピングのチョコレートブラウニーやクッキーも卵や牛乳などを一切使用していないものが用意されている。
店舗デザインや、パステルカラーを基調とした店内インテリアもキュート。

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ここで紹介したもの以外にも、沢山のヴィーガン料理を食べた。
環境に良いとか、身体に良いとかもあるが、この食材でこの料理ができるのか?!という新しい食体験をできるのがこの上なく楽しかった。

日本に帰国してからも、ヴィーガン料理食べ歩きの旅は継続している。いくつかご紹介しよう。

日本でオススメのヴィーガンレストラン


菜道

世界11万人が利用しているヴィーガンレストラン検索サイト「happycow」で世界1位を獲得した自由が丘にあるレストラン「菜道」
野菜で作られた「うな重」面白かったー!

The BURN

ニューヨークの三つ星レストラン「ジャンジョルジュ」でスーシェフを務めた米澤シェフがオープンした青山一丁目のレストラン「The BURN」
硬い大豆をそのまま砕いて作ったヴィーガンボロネーゼは絶品!

Le sel

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ミシュラン1つ星を獲得しているレストランと同じ会社が運営している、京都のオーガニックラーメン店「Le sel」
野菜だけで出汁をとったスープは、濃厚なとろみがありまるでポタージュのよう。

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日本に美味しいヴィーガンレストランは沢山あるが、アメリカと違ってスーパーで扱っているヴィーガン食材の種類は少ないため、自宅でヴィーガン料理を作るのが難しい。

そんな人にオススメなのが、自宅で簡単にヴィーガン料理を作れるミールキット「Purple Carrot」である。

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食材宅配会社Oisixが展開しているブランドで、生麩の揚げ焼き天丼や山芋照り焼きプレートなど、アメリカにはなかった「ジャパニーズ・ヴィーガン料理」が楽しめる。

ヴィーガンの魅力を伝えたい!

ヴィーガン情報を発信していたことで、有難いことにヴィーガン食に関わる仕事もいくつか頂け、最近はプライベートも仕事もヴィーガン一色。
(時々ヴィーガンなので、お肉も魚も乳製品も食べているよ。)

もっともっとヴィーガンについて学びたいし、環境にも身体にも良くて、毎日の食体験を豊かにしてくれるヴィーガンの魅力を沢山の人に知って欲しいと思っている。

TwitterInstagramでもヴィーガン情報を発信しているので、チェックしてみてくださいね!

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