高校生の新卒採用はキーパーソンを意識する!
2023年、高校生の求人倍率は3.52倍と過去最高を記録しています(厚労省調べ)。「求人票を提出すれば新卒を採用できる」、なんて簡単な話ではないのです。
では、どうすれば成果をあげることができるのでしょうか?
ぶっちゃけ、簡単ではありません。しかし、重要なポイントがいくつかあります。
今回は、そのポイントのひとつである「学校のキーパーソンを意識する」ことについてお話しましょう。
高卒採用の成果を左右するキーパーソンの存在
高校生の新卒採用は、制度上、学校を通して行われます。そのため、採用活動は「学校の誰か」にアプローチすることから始まります。
では、誰にアプローチすれば良いのでしょうか?誰でも良い?!違います。学校には、高卒採用の成果を左右するキーパーソンが存在するのです。
このキーパーソンにアプローチしない限り、成果をあげることは極めて難しいでしょう。
厚労省の調査からも分かる通り、高校生への求人は増える一方です。ただ漫然と採用活動を行っても、残念ながら、あなたの会社は「多くの会社の中のひとつ」に過ぎないのです。
だからこそ、学校のキーパーソンにアプローチして何らかのインパクトを残す必要があります!
学校のキーパーソンとは誰か?
では、学校のキーパーソンとは誰なのでしょうか?
以下に紹介します。キーパーソンの前に記した番号は、アプローチする際の優先順位を示しています。
1.担任
2.学年主任
3.進路指導主事
4.進路指導部職員
5.学科長(実業系高校の場合)
この優先順位を無視して採用活動を行っても、思うような成果はあがりません。詳しく解説します。
1.担任
まずアプローチすべきは、「担任」です。担任は、生徒の「就職の方向性、成績、保有資格、部活動状況、欠席日数、性格、家族構成」といった状況をすべて把握しています。
その担任にアプローチすることで、企業の情報が生徒に早く伝わると共に、マッチングの精度を高めることができるのです。
これは、実業系の高校(工業高校等)ほど、その傾向が強いと考えてください(担任が、1年次から3年次まで持ち上がるケースが多いため)。
2.学年主任
次は、「学年主任」です。各クラスの担任は、学年会と呼ばれる会議で情報共有を行います。よって学年主任は、担任に近いレベルで各生徒の状況を把握しています。
学年主任へのアプローチは、3学年全体に企業情報を浸透させることにも効果的です。
3.進路指導主事
「進路指導主事」とは、進路指導部のリーダーのことです。進路指導主事は、3年生の進路の希望状況を全て把握しておかなければならない立場です。
この進路指導主事にアプローチすることで、企業情報の浸透とマッチングを同時に進めることができます。
4.進路指導部職員
上位3つのキーパーソンにアプローチすることが難しい場合は、「進路指導部職員」にアプローチしましょう。
5.学科長(実業系高校の場合)
実業系の高校に対して採用活動を行う場合は、各学科の「学科長」にアプローチするのもひとつの方法です。
進路指導部職員と学科長へのアプローチは、上位3つのキーパーソンにアプローチできない場合の緊急対策です。あくまでも、上位3つのキーパーソンにアプローチすることを目標にしましょう!
次回は、「キーパーソンを意識すべき理由」についてお話したいと思います。
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