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3つのストレス対処法-コーピングの概念-

本日は金曜日。本来ならば、明日からはお休み!のテンションになれるはずのタイミングですが、外出自粛要請もあり、こころが塞いでしまう方も、多いかもしれません。

安全であること、健康を守ることをベースに対策が組まれていますが、
「健康」とは、あなたにとってどんなものですか?

緊急事態には、命を守ることでしょうが、本来、健康とは、WHOの定義にもあるように、「精神的」「社会的」な側面をも含めた、「人とのつながり」も意図されている総合的な概念のものです。このような時でも、「精神的」「社会的」健康が、守られてほしいと願っています。

●ストレスへの対処にも多様性はある

以前、「ストレスとは何か?」というnoteを書きましたが、
「ストレスとの付き合い方、対処の仕方」には多様性があります。

こちらを説明する際に、わたしたち「個人因子」のキーワードとして、
「レジリエンス(抵抗力)」/「コーピング(対処力)」が知られています。

心理学者であるラザルスは、コーピングとは、「個人と環境が影響し合った結果、個人の資源を脅かすと判断された場合に、個人が取る、認知行動的努力」と定義しています。

分かりづらいですよね。。具体的には、どんなものなのでしょうか?

そこで、本日は、「3つのコーピング」と「コーピングの組み合わせ研究」のご紹介したいと思います。

また、自分の置かれた状況・自分の状態によって、「必要なコーピングも、鍛えたいコーピングも、変わりうるもの」であることも念頭に置けるとよいかと思います。自分なりの引出し、バリエーションを取り添えておくと、ケースバイケースに適応していける可能性が広がります。

●3つのコーピング

下記の図のうちの上の2つをご覧ください。ラザルスは、コーピングには「問題解決型コーピング」と「情動焦点型コーピング」という2種類がある、と提唱しました。

その後、「プロアクティブ型コーピング」という、問題や困難を「挑戦的に」捉え、自己成長の機会にしようとする「目的志向型のコーピング」が台頭します。

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普段、あなたは、この3つのうち、どの型をよく使っていますか?

●ストレス対処の組み合わせによるストレス軽減効果(2007, 島津ら)

では、ここで質問です。
ラザルスの2種類のコーピングの組み合わせには、するする・するしない・しないする・しないしないと、4つの組み合わせが設定できますが、、

・1年後のストレス反応が「最も高かった」のは、どれでしょう?
(=もっとも良くない組み合わせという意味です。)


ドドドドドドドドドドドドドドドド・・・・・・・


パンッ!!

正解は、「するしない」です。
つまり、「問題解決型の対応はしたけれど、気晴らし型の対応はしませんでした。」というケースです。

こちら、日本人に多いと思いませんか?

「気晴らし」って思ってる以上に大事なんです。

では、あなたは、普段、どんな「気晴らし」をよくしていますか?
どんなタイプの「気晴らし」がお好きでしょうか?
以下の4マスで考えてみてください。

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全部を埋めましょう!という意図はなく、自分の特徴を振り返ってみて、自分の好きな「気晴らし」を意識してあげてほしいのです。

ぜひ、心地の良い時間を、ご自分にプレゼントしてくださいね。
良き週末が過ごせますように。

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