見出し画像

「走る」を再考した365日間とその結果

一人でハーフマラソンを走ろう。そう決めていた2021年1月26日の朝にFacebookを開くと、ちょうど365日前もハーフマラソンを走っていた。なんだこの偶然は?

何か節目なのかもしれない。今年の年末年始は慌ただしいかったのもあり、1年の振り返りをしていませんでした。1月も終わりに差し掛かっていますが、遅ればせながらしてみようと思います。

ちょうど365日前

2020年1月26日(日)

雨が降る極寒の中、新宿シティハーフマラソンに出場していました。

1分強の自己ベスト更新✨ 雨の中の新宿シティハーフでしたが、風も無く、途中で雨も上がってくれたので意外と走りやすかった?😂 沿道、すれ違いの応援があると最後まで頑張れる👍️ 東京マラソンに向け、いい景気付けになりました! @...

Posted by 佐原  和真 on Saturday, January 25, 2020

この時、ハーフマラソンでは初めて”厚底シューズ”を履いて走ったこともあって大幅な自己ベストが更新できました。2月にもう1度距離走などを入れ、「さぁ、東京マラソンで念願の2時間35分切り(福岡国際マラソン B標準突破)だ!」と意気込んでいました。

しかし、翌月にはコロナが猛威を振るう事態に。東京マラソンは直前に中止となり、4月にエントリーしていた長野マラソンもギリギリまで開催可否を検討してくれましたが、そちらも中止。そこから走る量が大きく減りました。

天の声

だらだらと走る日々が続く中、7月の急激な伸びのきっかけとなったのがSushimanからの打診でした。

「練習メニュー組むからやってみない?」

今思い返せば、これは天の声だったように思えます。

Sushimanさんとは住まいが近く、2019年末から地元のトラックで練習をご一緒させてもらっていました。それまでは火曜日休みということもあり、皇居や代々木公園、織田フィールド、駒沢公園などを転々と一人で走っていました。自分で創意工夫をしながら走っていたものの、それにも限界がきていたのか、記録も伸び悩んでいた頃でした。

ジリ貧だったランニング状況と伸び悩みの記録を打開できるチャンスなのか?初めてプロの指導を直接仰ぎながらランニングに取り組むことを始めました。

やることは基礎中の基礎

これまでの僕の練習は、週1~2回のポイント練習がメインで間にひょいっと軽いjogを挟むメニューが軸でした。夏場は100%で走り切るショートインターバル。冬場は距離走とロングインターバルを交互に。jogは練習として重要視していませんでした。

Sushimanさんのメニューはそれとは真逆のようなメニューでした。

特徴と言えば

★ショートインターバルは、ほぼしない
スピード強化の鉄板と言えば、400mや1000mといたインターバル多いものですが、Sushimanさんのメニューでは皆無でした。それでも記録の伸びを実感。

★JOG・ロングJOGが8割を占める
特にロングJOGは肝となるメニュー。いわゆる「距離走」ではなく、JOGの延長線上で行います。

これまで約半年。Sushimanさんと走る量は圧倒的に違いますが、負けじと頑張りました。

このメニューの詳細については以下のnoteにまとまっていますので、こちらも是非ご覧になってみて下さい。

365日後

6月末から始まったトレーニングの効果は夏を越えた当たりから、数字の面でも目に見えるようになってきました。涼しくなったから、という訳ではなく例年と比べても違う感覚がしました。

その成長を確かめるべく、トラックや比較的正確な距離が分かるロードでタイムトライアルを実施してきました。

◆3000m
 9分46秒(2019年 12月)→9分11秒(2020年 11月)

◆5km
 16分09年(2017年 4月)→15分57秒(2020年 11月)

◆10㎞
 33分37秒(2018年 1月)→32分42秒(2020年 10月)

数年伸び悩んでいた距離でもPB更新を連発。

そして、今回挑んだのが「偶然」の365日振りとなるハーフマラソンでした。

最終的なタイムは1時間11分16秒となっていますが、周回の距離を計算をしてちょうどハーフ(約21.1㎞)となる場所での計測だと1時間11分00秒。ベストの1時間11分36秒から36秒の更新。

単独走・給水は地べたに置いてるボトルを取る(2回)・給水できた量は150ml程・多少の蛇行といった条件を鑑みれば十分な内容だったと思います。レースの素晴らしい環境であれば、70分切りもできるのではないかと思いました。

残すは大本命のフルマラソン。まだどうなるかはわかりません、4月開催予定の長野マラソンに向けてまた走り出していきます。

コロナ禍の気付き

ここまで結果を生み出したのは何よりもSushimanさんのメソッドにほかならないが、敢えて「頑張り切らない」ことが大事だと感じました。

ここでの頑張ることは分~時間レベルで、日~月レベルで頑張ることとは異なります。この違いは仕事など、人生のあらゆるシーンでも同じことが当てはまるのかも?

これまで、僕自身も怪我無くランニングを継続できていたこともあり、ランニングを始めてから毎年のように記録は伸びていました。やはり、ランニングは「継続」がいかに大事か。それに必要なのは

①成長できる練習法
②充実したリカバリー
③実行し続けられる意志

特にコロナ禍では③の力が問われたと思います。

「大会が無いから。」「一人では走ってられない。」

僕も当初はこのような感情に惑わされがちでした。しかし、思い返せばただ走って競技力・体力を向上させるだけが目的ではありませんでした。共感するツイートを筑波大学の陸上部ご出身の成瀬さんがされていました。

「どうして走っているの?」と問われても、答えは1つではないんです。だから、やめられないんだと思います。これらを1つ1つ鮮明に思い浮かべることが、「実行し続けられる意志」を支えるものなのでは。

今回のハーフマラソン。一人で心拍数160bpm半ばの辛いペースを維持できたのも、この意識があったことに他なりません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?