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【入社者インタビュー】管理部長としてサグリに入社された阿部さん!キャリア選択の軸やサグリを選んだ理由をインタビュー。

こんにちは。サグリ株式会社 採用担当の山本です。
今回はサグリに管理部長として入社された阿部さんに、転職でサグリを選んだ理由をインタビューしました!転職に悩んでいる方、ベンチャー企業ってどうなんだろう?と考えている方は是非ご一読ください!!

新米パパの阿部さん



阿部さんは新卒で銀行へ入行し、証券会社の投資銀行部門、ベンチャー企業での経験をされた上で、サグリへ入社していますが、これまでの会社選びについて教えてください!新卒ではなぜ銀行へ就職されたのでしょうか。

私は宮城県の仙台市出身なのですが、東北大学を出てメガバンクへ入行し地元の仙台支店に配属になりました。
銀行を選んだ理由としては、私が大切にしている価値観と深く関わります。

それまでの自分の人生で価値観が変わった出来事がふたつありました。

ひとつは大学受験期間中の出来事です。父は新卒から入社した会社で当時は東京で社長として仕事をしていたのですが、ある日、会社がもうダメになる、ということで仙台の自宅に帰って来ました。事前に諸々用意をしていたようで翌日から食べものに困るということはなかったのですが、それまで当たり前だと思っていた「会社」というものがなくなってしまうこと、仕事や会社に安定はないんだな、と強く感じました。

そしてその数か月後、東日本大震災が発生しました。これがふたつ目なのですが、当時祖父母が住んでいた宮城県沿岸部の町が被災し、約20年間毎年のように訪れていた故郷が流され、いつも遊びに行っていた場所や、住んでいた町自体がなくなってしまうことを目の当たりにしました。
町がなくなるという、まさに想定外の出来事を目の当たりにし、人生における強烈な危機感を持ったことを覚えています。
 
このふたつの出来事で、それまで何となく生きてきた自分自身の価値観が変わり、会社に安定を求めるのではなく個人として生きていく力をつけないと大切なものは守れないということ、いずれ地元東北に戻りこれまで育ててくれた地域社会に貢献すべきだということ、のふたつが、新卒から現在に至るまでのキャリア選択の軸になっていると思います。

南三陸町の観光名所「神割崎」

個人の力をつけることと地元への貢献を大切にされているんですね。
地元への貢献については、田舎から進学校に進み、その後地元の旧帝大へ進んだ自分がやるべきだと感じたこともきっかけのひとつです。

地域社会への貢献というと、ボランティアも含め様々な手段がありますが、父が会社経営に携わっていたことや、大学での経済・経営に関する学びを活かす形で「ビジネス」という枠組みを使って、自分ならではの価値を発揮し、地元経済に貢献していきたいと考えていました。

そのため、新卒の就職活動では、会社経営や経済の仕組み、事業についての知見を肌で感じながら、厳しい環境に身を置ける環境を探していました。
その中で、今でもたまに連絡を取らせていただいていますが、当時の人事担当の方との面談の中で、銀行での仕事を通して直接経営者と会話し、会社経営や財務の知見を身につけることができると感じ、ご縁もあって入社することを決めました。
ただ実は、入社したころから周囲には、いずれ辞めるという話をずっとしていました。

南三陸311メモリアル

有言実行で本当に銀行を退職されていますが、退職されたきっかけは?
3年目の時に新規のお客様で大きな取引があり、その成果と運もあって、同じグループ内の証券会社へ出向する機会を頂きました。出向先は「エクイティキャピタルマーケット部」という部署で、銀行とは全く異なるサービスを提供していて、とても優秀な方々と一緒に上場企業を相手とした証券ビジネスを経験することができました。

もともと出向は1~2年くらいのイメージでして、その後の選択肢としては「銀行へ戻る」か「証券へ残る」かの二択が基本でしたが、もともと辞めるつもりで銀行に入ったこともあり、第三の選択肢として「転職する」ことも検討し始めました。

そこから転職活動を始めたんですね。
そうですね。初めての転職活動の中で、事業会社の経営企画部門やコンサルティング会社、スタートアップなどいろいろな会社と出会いました。
その中で、今度は事業会社側で、実際に会社経営・事業運営に主体者として取り組み経験を積んでいきたい、それがいずれ地元に戻った時に役に立つ、と考えるようになりました。
また、どうせ転職するのであれば、大企業の反対側に位置するような勢いのあるスタートアップで成長したい!と考え、スタートアップの経営企画系の求人への応募を始めました。
ただ、経営企画は会社の根幹にも関わる仕事。転職活動のなかで「やりたいです!」と言っても、経験がないためいきなりできる仕事ではないことを痛感しました。

そんなときに、たまたまベンチャー企業に特化した転職エージェントに出会いまして、これまでの話をした際に、「うちで3か月働いてみない?」と声をかけていただきました。
「うちで働けば、いろいろなベンチャーの社長と会えるし、働いてみてうちへそのまま就職してくれてもOKだよ」言われ、それはいいな!と思い業務委託で働くことに。
証券会社で働いてはいたものの、情報が世の中にあまり出ていないのがベンチャー企業。ちゃんと自分の目でベンチャー企業を見れるチャンスだと考えました。

周りからは、「業務委託での転職って大丈夫?」「せっかく銀行でのキャリアがあるのにもったいないぞ!」と言われましたが、それよりも、将来地元に貢献する、そのための個の力を身につける、という逆算で、自分の目的と合致する選択をすることの方が大切だなと思いました。

その後転職した会社は業務委託期間中に出会われたんですね。なぜその会社を選ばれたのでしょうか。
とある業界に特化した人材紹介事業メインに行っているベンチャー企業に転職しました。実は、業務委託期間中の営業先の1社でした。
先の転職活動の中で、経営企画の経験がない自分が、どうやって「経営」まで登れるかを考えたときに、まずは自分が価値を発揮できる営業領域で成果を出し、そこから事業責任者、会社経営に登っていく道が良さそうだな、と考え、転職先ではイチ営業マンとしてスタートしました。

当時の私に刺さったこととしては、その会社が対象領域としていたマーケットの大きさ、人材を起点とした事業戦略・展開の考え方、社員数も少なく事業責任者を目指せる可能性があることなどがありましたが、最終的にはこの代表と一緒に働きたい、という思いが決め手になりました。

前職へ入社してからはいかがでしたか?
最初はRA(リクルーティングアドバイザー)・CA(キャリアアドバイザー)の仕事をしました。周囲のメンバーの支えもあり、一定の成果が出せたことで、入社半年後に法人営業(RA)の責任者になることができました。
さらにその後、事業責任者へチャレンジしてみないか、という話もいただきました。
ただ実際には、そこから組織体制の変更等がありまして、1年後に管理部の門の責任者のチャンスを頂き、就任することになりました。

前職でチャンスがあって管理部門の責任者を経験できたんですね。管理部長になられていかがでしたか。
正直、わからないことだらけでした。
銀行で財務諸表を見ていたからといって経理の仕訳はやったことがなく、古いテキストを引っ張り出して簿記の勉強をしたり、総務・労務系のことや、そもそも情報セキュリティ対策は何をすれば良いかなど、勉強することばかりでした。

ただ、まだ仕組みが整っていない会社の体制を整備していくことや、それを社内メンバーに説明し巻き込みながら1つ1つのPJを進めていくプロセスはやっていて面白かったですし、周囲の助けも大いにあり、何とか一つ一つの壁を乗り越えていけたかなと思っています。

管理部門として、事業側と向き合う際は、もともと私が事業側を経験していたこともあり、事業部の状況や業務ルールなど理解できていたので、事業部にとってのメリットをどう分かりやすく説明するか、を心がけていました。

事業が伸びないと会社は成長できないので、管理部門が事業成長の足枷になってしまうのは本末転倒です。

その後、サグリに転職されたきっかけは?
様々経験をさせてもらっている中で、昨年ちょうど子供が生まれるタイミングもあり、自分のそれまでのキャリアも振り返り、「ビジネスを通じて地元へ貢献する」という軸はずっと変わらないものの、ここ10年以内に目標に向けた準備を整えていきたい、と考えるようになりました。
まだまだ自分自身のコーポレートとしての経験は薄いこともあり、自分の引き出しを増やしたい!幅を広げたい!とも思いました。

その中で、コーポレートとしての経験を広げられそうな機会があり、かつこれまで経験したことがないマーケットで難しそうな課題を解決しようとしている会社で、組織を一からつくっていく経験をしてみたいと考え、サグリを選びました。
代表の坪井さん、COOの益田さんは、金融+ベンチャー経験の自分とはバックグラウンドが異なるため、面接を通じて、上手くふたりを補完しつつ自身のバリューを発揮することで会社の成長に貢献できるのではないか、と感じたことも決め手になりました。

転職先を検討される中でサグリの事業についてはどんな印象でしたか?
最初は「宇宙」「AI」などのキーワードが昨今注目を浴びていることもあり、「今っぽい」事業を展開しているのかなと思っていました。
ですが実際は、昔から続いている行政の業務の効率化を図ろうと、試行錯誤を繰り返しながら各担当者の方々と向き合っている状況を見て、泥臭くもしっかりニーズがある領域をロジカルに攻めていこうとしているのだと感じました。
今では、サグリが現在やっていること、これからやろうとしていることが確実に各地の農業課題を解決することに繋がると確信しています。
地元に農家の同級生がいるのですが、いずれ彼の仕事がもっと楽により良くなっていくのだと思うと、日々ワクワクしますね。

サグリでの今の仕事の中で実現したいことはありますか?
いくら良いサービスを開発し、それを求める顧客に提供し、世の中にとって良いことをやろうとしていても、組織がそれらを継続できない体制では会社は長続きしません。
そのため、まずはしっかり組織体制を整え、組織としての体力づくり・仕組みづくりをすることが、会社の成長に繋がっていくと考えています。

そのために自分は、コーポレート側から会社経営の意思決定に差分を出していきたいと思っています。
会社経営の意思決定という粒度でアウトプットを出し続け、いずれは自分がひとつの意思決定をしていけるような立場を目指したいと考えています。

ちなみに、地元への貢献の話をしていると、「じゃあすぐに辞めてしまうの?」と言われることもあるのですが、自分自身の軸はぶらさず、状況に合わせてやり方をアップデートしていきたいと考えています。
サグリで働きながら地元にも貢献できる道が見つかるかもしれませんし、決して辞めると決めているわけではなく、今は全力でサグリの成長に向き合っています。

最後に、入社してから感じるサグリの魅力を教えてください。
今後の事業・組織の成長可能性、伸びしろの大きさはサグリの魅力だと思います。
「農業」というドメインで向き合っている課題の難しさがある半面、国の課題の解決にむけたプロジェクト、中央省庁とのプロジェクト、海外など多方面で取り組みを進めています。
毎月新しいメンバーを迎えており、今後も「良いメンバーと一緒に社会課題の解決に取り組みたい!」「農業のためにできることをしたい!」と考えている方にとっては魅力的な会社だと思います。

AIを活用してはいますが、まだまだ地道で泥臭い努力を重ねていく必要があります。今サグリで取り組んでいるひとつひとつの仕事が、実現したい未来や大きな目標の達成へつながっていくのではないかと考えています。

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