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Facebookに続きGoogleもオワコン説が浮上

前回、Facebook(Meta社)オワコン説を書いたが、

僕はGoogleも危ういと思っている。

「ググレカス」というネットスラングみたいなワードが昔流行った。「ggrks」と略されることも。

でも今、人はググらない。

「タブる」「タグる」。つまり、Instagramの発見タブやハッシュタグで検索する人が多い。

さらに言えばTikTokは、検索すらさせない。半自動的にその人が興味ある動画は出し続けるので、こちらはスワイプするだけで欲しい情報が得られるアルゴリズムが革新的だった、ことも前回の記事で書いた通り。

Googleオワコン説は、なにもこういった他メディアの台頭による影響だけではない。

一番の理由は、「検索上位に有益な情報が出て来なくなった」ことにある。

寒くなってくれば人は暖房器具や電気代、今流行りの「まるでこたつソックス」などを検索するだろう。

そのときに上位に出てくるのは決まって、「企業のサイト」である。

あるいは大手メディア。

僕らが見たいのは、自分たちと同じ消費者のリアルな声なのに、2~3年前あたりから、大手メディアの記事しか上位に出てこなくなった。

なぜか。

それは、Googleアルゴリズムに順応するため莫大な予算をかけて、検索上位を独占できる大手メディアに限られるようになったからだ。

よって、よくわからないクソみたいな主婦の趣味ブログはまず出て来ない。ずーっと下の階層に行かないと見つけられない。

しかし、僕らが一番見たいのは、そのよくわからないクソみたいな主婦の趣味ブログなのだ。

なぜか。

この主婦は嘘をつかないから。

誰に言われてやってるわけでもないし、そのブログで生計を立てようとも思ってない。ただなんとなくやってて楽しいからという理由だけだから、実際手に取って使ってみたリアルな感想を書いてくれる。

大手メディアはそれができない。いろいろな所へ忖度せざるをえない。企業案件もある。

そしてなにより、そういった大手メディアのサイトは見にくい。

ページネーション(記事をページ割りしてPVを稼ぐ構造)で「次へ」「次へ」をタップしなきゃ見れない面倒な作り、広告も多く、自社サービスへの誘導も欠かさない。

忖度記事、出まくる広告、ページネーション。こちらになんのメリットもない記事ばかりが上位に出てくるため、感度の高い若者はとうに「ググる」ことをやめ、InstagramやTikTokで、リアルな消費者の声を探す。

ちなみに僕はググるとき、「ブログ」と必ず後ろにつける。

そうすると、よくわからないクソみたいな趣味ブログが少しや見つけやすくなる。

もちろん、Amebaブログでよくあるような無駄に長い改行や、おばさん全開の絵文字パレードだったりもするが、書かれている情報は有益だ。本音だから。

検索上位に出てくる大手メディアのランキング記事や、Amazonレビューよりも何倍も参考になる。

僕のブログもご多分に漏れずクソみたいなサイトだが、良かった点と悪かった点も全部正直に書いてるので、見る人にとってはかなり有益であるという自負はあるが、検索上位に出ることはないので、見つけられる人は一部であろう。

Google以外のなにかで調べるか、Googleで下の階層にあるものを探し出すか、になってきているこの現状は、Googleの信用そのものがなくなってきていることを意味する。

今はまだ多くの人がググることになんの疑いもないだろうが、消費者は馬鹿ではない。必ずみんな気づく。

そしてググることをやめる。そうなればGoogleに広告を出す企業が減り、価値そのものが傾く。

YouTubeをはじめ、Googleは様々な無料プラットフォームを生み出してきているので、明日いきなり力をなくすということはあり得ないが、水面下でゆるやかに力を失っていくと思う。

一時期はもう誰もGoogleを倒せないと思っていたが、栄枯必衰、ボブ・ディランが「今の敗者が次の勝者だ」と歌っているように、やはり時代は変わる。

そう考えれば、次はなにが来るか、どこに投資すべきか、未来が少しだけ見通しやすくなると思う。

勘の良い人はいつだって世間が動く一歩前にそれに気づいて、動き始めている。こうしてる今も。

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