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【だからあなたは突出できない】検索で人がAI化する

今年2月、SPUの仲間であるMC Ryo→HeyのYouTubeアカウントが、警告なしで一発BANされた。

「ワクチン接種したら商品券を贈呈します」という彼の地元の施策が全国ニュースでも話題になっていたので、「うちの地元今すごいんだよー」といった主旨の話をLIVEでしたらBANされたようだ。

もちろんこれが原因かは、定かではない。他の動画に問題があったのかもしれない。

ただ僕の知る限り、そんな動画も見当たらない。あそこまで真面目でピュアな男もそういないから。

ただ、彼は作業療法士であり、その職種について語るチャンネルにつき、医療関係やウィルスに関する話題は、扱いがデリケートなのかもしれない。

そのあたりを用心しつつ、彼は不屈の精神で、再びYouTubeチャンネルを開設した。

最初の動画で彼は、作業療法士になるための学校の勉強法として、

「クラスメイト、先生、先輩と仲良くしろ」

と言っていた。

偏差値31の男の処世術として、なるほど、勉強より人を大事にすべきという見解は腑に落ちる。

実際彼はその方法で、偏差値31という頭の悪さを持ってして国家試験に受かっている。

僕はなにかを知りたいと思ったとき、まず最初に人に聞く。

それが一番楽であり、早いから、という以上に、もっとも身になるからだ。

若き孫正義は藤田田に会いに行き、若き藤田田が松下幸之助に会いに行ったように、人間は人間から学ぶのが一番成長が早いということは、歴史が証明している。

子と親、学校、友人知人も同じ。

人は、勉強より環境で育つ。

環境で育つということを知ることもまた知性である。

ただ、どんなジャンルにも対応できるほど僕は友達いないので、聞ける人が身近にいない場合は、そのジャンルの本を2冊購入する。1冊だと、その著者の観点から一方的に語られる見識しか掴めないからだ。

そして最後の方法がインターネットだ。ググる。

でも多分ほとんどの人が、この逆の手順を踏む。

まずググって、本で勉強して、最終的に誰かに聞きに行く。

なんでそんな遠回りをするのかな、とも思うが、おそらくみんな「検索信者」になってしまったからだと思う。

ブログをやっている人ならわかると思うが、検索で上位表示されるためには、まずGoogleに愛されないといけない。

もちろん、Googleが定める非公表のアルゴリズムは、より多くの人にとって有益であろう情報をきちんと記載しているかどうかで上位にくるよう設計されている、健全なものである。

でもそれは、「1+1は2なんだよ」という誰もが知る常識を、いかに親切懇意に記載できているかということであって、「1つの泥と1つの泥を合わせたら、大きな1つの泥になるんじゃないの」と先生に意見したエジソンのような観点はあまり出てこない。

でも僕はエジソンより、ニコラ・テスラが好きだ。

エジソンより、普通に、テスラが好きー。

こういう永野のネタとか入れてると、Googleには愛されない。僕のnoteが上位に出ないのはそういうことだろう。

無駄話はいらない。個性はいらない。情報を的確に整理し、ただただ伝えよ。

テレビじゃできないような、ちょっと変わった観点や見解こそインターネットの得意技であったが、今やネットは民間の深夜番組どころか、NHK並に品行方正になった。

常識を疑う観点は、インターネットから消えた。

これは、普及したことの当然の弊害であり、恩恵とも言える。

特に、有事の際などに間違った情報が出回って、大衆が扇動されるようなことがあってはならない。

だからこそあらゆるネット媒体が、今後さらに有料コミュニティに変貌していく、というのは前回も触れた件と重なる。

すぐに一部を切り取られ、やり玉に挙げられる発信者にもリスクは高いし、これを逆手に取って炎上させる愉快犯も多い。

なのでプラットフォーム側としても当然これを推進する。手数料で安定した月額固定費を見込めるメリットも大きい。

そうして有益な情報は有料となり、無料開放の情報は画一化されたものしかなくなった。

すると、一昔前ならまだしも、なにかを学ぼうと思ったときネットを開いてしまう時点で、画一化された人間になってしまう。

AIが人間を超えるんじゃなくて、人間がAIになろとしている

と、養老孟司さんはよくお話される。

先に挙げたGoogleアルゴリズムは、ネット上の全記事を自動巡回し、評価をつけていく、つまりはAIだ。

みんな、ここに認めてもらえるよう記事を作っている。

その記事から人は学んでいる。

「クラスメイト、先生、先輩と仲良くしろ」

というのは、そんな簡単なことかよ、と思うかもしれないし、それが一番面倒臭いんだよ、と思うかもしれない。

女性を知りたいと思ったとき、アダルトビデオを100本見るか、一人の女性と向き合うか、どちらのほうが女性をよく知れるだろうか。勉強になるだろうか。

前者にはただただ快楽があり、後者は傷を負うこともある。

僕らの世代はやっぱりデジタルよりアナログであり、人の温かさこそみたいなことを言いがちだが、アダルトVRが出てきたことで、その感情も揺らぎ始めた。

ここまでリアルなら、人の温かさなんかさっさと捨てて、快楽に身を委ねてしまおう。

本当に人の温かさが感じられるVR用特殊タイツみたいなものもできるんじゃないかと思うし、できてほしいと思うし、早く作れよと思うし、ちんたらやってんじゃねえと思うし、やっちゃえDMM、と思う。

VR空間がバーチャルなんだから、女優も実在する人ではなく、バーチャルでいいのかもしれない。

自分で好みのタイプを作って自由自在に動いてくれるAI女性と、特殊タイツを着て、人の温かさを感じられるような、めくるめく

養老孟司先生、本当にすいませんでした。

サポートしてくれたら今日は「麦とホップ」から「エビスビール」に変えます。本当にありがとうございます。