リズム

ソングライターで在れば在る程リズムの重要性には鈍感だ。
それは言葉やメロディにあまりにも夢中だからだしどこか他人事なのだ。
しかも面倒なことに自身の見せ方や見え方にまで首を突っ込むため、更にその本質は見失われがちだ。

音楽は動詞だと先に書いたか、テクニカルな話で言えばレイヤーでもある。
その階層の表現はレコーディングソフトが見事に成し遂げたが、ボトムデッサンはやはりリズムだと思う。

私の音楽は全く売れていないが、このリズムを蔑ろにしていたツケを払わされているのだと思う。つまりは頭でっかちなのだ。

歌詞でもメロディでも、ましてや演者のルックスでもない、人間が獣のサガとして抱えているジレンマをリズムは開放してくれるのだ。
快楽はエロやドラッグや酒でもなく、もっと本質的には躍動的なものなのかもしれない。
その点ではエロに勝ち目があるかな。

リズム。
理性が争うことが出来なくなる瞬間を私は経験した。勿論シラフでだ。
血にある何かとしか表現できない不思議があった。身体で踊ったのだ。

メロディや言葉を超えた音楽の世界は必ずある。
身体が揺れる

音楽(リズム)は動詞だ!


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