見出し画像

東京五輪ボランティアのUX改善案を雑に考えてみた

東京五輪のボランティア、ニュースが出るたびに炎上🔥してますね😢。これだけネガティブなニュースが続くと、もともとボランティアへの参加意欲が高い人も、テンション下がってるのではないでしょうか。現状のUXとしてはとても悪いです。

この記事では勝手に東京五輪ボランティアのUXを改善する施策を考えてみます。ゴールは、ボランティアの価値を高めて、8万人集めることです。

前提
・オリンピックの予算に限りがあるのは仕方ないものとして、なるべくお金の部分以外で考える
・無理やり大学の日程を変えるとかではなく、自然とボランティアに参加したくなるような案を考える

ユーザーの分類

UXデザインを行う上で、とにかくまずはユーザー理解。ボランティアをユーザーと捉え、セグメントを分けてみます。

参加意欲による分類
・ボランティア参加意欲が高い
  ・ボランティア自体に興味がある
  ・過去に他のボランティアに参加したことがある
・ボランティア参加意欲が低い
  ・ボランティア自体にはあまり興味がない
  ・家族や仲の良い友達に誘われたり、特別な記念品がもらえるなどのきっかけがあれば参加する

属性による分類
東京五輪のボランティアとなると、場所の制約(東京)があります。なので、住んでいる場所によって、ボランティアへの参加しやすさが変わってきます。首都圏在住 or 地方在住と分類できそうです。

また、募集要項によると時間の制約(1日8時間・10日以上)もあります。なので、時間の融通の効きやすさが違う、学生 or 社会人 という分類も有効そうです。

コアターゲットを定める

(参加意欲が高い or 低い)×(首都圏在住 or 地方在住)×(学生 or 社会人) で、合計8つのセグメントに分類できました。

ただ、8セグメントすべてにアプローチするのは効率的ではありません。ボランティア参加のハードルが相当高いセグメントもあれば、かなり低いセグメントもあるからです。

戦略とは目的を達成するための最も効果的で効率的な方法ですから、限られた時間・お金で最大の効果が得られるセグメントをコアターゲットとして定めるのが重要です。

もともと参加意欲が高く、時間や場所の制約にとらわれづらい首都圏在住の学生をコアターゲットとして定めます。

課題を抽出する

コアターゲットの課題を挙げてみます。

・授業やバイトがあるから、10日はきつい
・授業やバイトがあるから、1日8時間はきつい
・東京五輪のボランティアがブラックといわれてて、参加したいと家族や友人に言いづらい
・本当に意義のある経験が得られるのか不安
・家が遠くて、往復の交通費2000円が地味に痛い。10日だと2万円・・・

などがありそうです。時間に関する課題、ブランディングに関する課題、お金に関する課題と分類できます。

改善施策を考える

課題のうち、最もボトルネックになっているものは何か考えます。1つの課題を解決したら、自然と他の課題も解決されるようなものです。

私は、時間が最も大きなボトルネックだと考えます。例えば1日4時間、トータル2日でOKとなれば、授業やバイトがあっても参加しやすいです。ブラックといわれる理由が、無給と長時間労働の2つだとすれば、後者は解決できます。交通費の問題も2日だけなら、総額は安く済みますし、その2日は特別な体験が得られるからと、納得できる可能性が上がりそうです。

さらに、2日で済むなら社会人が土日だけ参加するなど、ほかセグメントへの波及効果も期待できます。1日4時間になれば、ボランティアしたあとにオリンピック観戦を楽しむといった体験もできます。

懸念としては、時間が短くなることでトータルの人数が増え、管理コストが上がることですが、テクノロジーの力である程度カバーできるのではないでしょうか。例えばオンラインで研修を行う、使いやすいコミュニケーションツール・プロジェクト管理ツールを使うなど。

おわりに

東京五輪ボランティアのUX改善案を雑に考えてみました。本当はユーザーインタビューや過去のスポーツイベントのデータを調査したりして、論理を組み立てるべきですが、そこまでできてないので「雑に」としてます。

ネガティブに捉えられるニュースが多いですが、ポジティブな部分を増幅させることで、オリンピック始まる前からワクワク・楽しい体験になってほしいです。(そういう意味ではブランディングと広報がんばってほしいなあ)

おまけ

いま僕がいるSenではUXデザインをやっていく仲間を募集しています。まずは気軽にお茶してみるぐらいでも大丈夫です。学生インターンも募集しています。

気になる方はぜひこちらからお願いします!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?