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戦後の高度成長期を境に、日本の農業は3K農業(くさい、汚い、稼げない)とか3ちゃん農業(じいちゃん、ばあちゃん、お母ちゃん)などと揶揄され、衰退産業の代名詞のように言われてきました。農家にとっては腹立たしい限りですが、そういわれても仕方がない現実があります。

代々跡を継いできた子供たちも稼げない農業に見切りをつけて都会に出てしまい、父親も外に職を求め、残った家族や休日に細々と農作業が続けられてきましたが、それも先細りで遊休農地は増える一方です。国や地方自治体も手をこまねいていたわけではなく諸々の対策が取られてはきましたが、これだという決定打がなく、就農人口も減少の一途を辿って今日に至っています。特に、中山間地についてその問題は深刻です。

私たちがいま取り組んでいる場所は相模原市の津久井湖から山中湖に抜ける道志道沿いに位置し、傾斜地に小さな区画の農地が集積している典型的な中山間地の圃場です。
このような場所で、普通に作って普通に売ろうとしたら事業としてやっていけないことは明白です。
そんな厳しい現実の中で農業に新規参入しようとしているわけで、「ドシロウトのお前たちに何ができるか」と言われて当然です。一筋縄ではいきません。そうです。作り方も売り方も従来の発想を全く変えてかからないとダメでしょう。

いま私たちは既成概念にとらわれない新しいアプロ―チで魅力のある農業の再生にチャレンジし、この地に若者を呼び戻したいと考えています。

こんなことが簡単に実現できると思っているわけではありません。「言うは易く行うは難し」ですね。これが絵に描いた餅にならないよう、地域のみなさんの協力、自治体との連携、国の支援をいただきながら、粘り強く頑張ってまいります。
(20.11.22 山川陽一 No.3)


<私たちのアプローチ>
・発電と農業のハイブリッド(ソーラーシェアリング)
・ブルーベリーの養液ポット栽培(最適な養分を最適なタイミングで自動供給)
・大粒で美味なブルーベリーの生産
・密を避けゆったりとした場を楽しむ登録会員制の観光農園
・多彩な体験プログラムによる食とエネルギーの学びの場の創出
・IT技術を活用した販売方法




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